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10月から11月末にかけて、有志で「ソフトウェアアーキテクチャの基礎」という本の輪読会に参加したので、その感想を書こうと思います。

「ソフトウェアアーキテクチャの基礎」とは

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ソフトウェアアーキテクチャの種別やそれぞれのトレードオフ、アーキテクチャをどのように選択するかの技法から、そもそもソフトウェアアーキテクトが持つべきマインドどのようなものなのか、ということまで言及されている本です。私は最近アーキテクチャに興味があったこともあって、とても楽しく読めた本でした。

輪読会をどう進めたか?

参加者は所属も居住地も全く異なるコミュニティの学生たちだったため、輪読はすべてオンラインで行われました。
平日の毎朝8:30~から一時間弱ほどの尺で行い、およそ1か月ほどかけて全24章の輪読を行いました。
実施日の1週間前あたりに章ごとの担当者を決め、担当者は担当日までに章の内容をScrapboxにまとめます。
参加メンバーは5人だったため、ちょうど週に一度自分の担当が来る、くらいの頻度でした。この規模感はとても丁度よかったと思います。
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学んだこと

学習したことは、コミュニティのScrapboxにまとめてあります。公開プロジェクトなので、時間のある方はこちらからぜひ覗いてみてください。

私が担当した章は、

  • 第5回「アーキテクチャ特性を明らかにする」
  • 第10回「レイヤードアーキテクチャ」
  • 第16回「オーケストレーション駆動サービス志向」
  • 第19回「アーキテクチャ決定」
  • 第24回「キャリアパスを拓く」
    の全5回でした。

特に、第II部アーキテクチャスタイル(第9回~第17回)の内容は、実際の様々なアーキテクチャについての議論を扱うもので、なかなかカロリーが高かったです。初めて知るアーキテクチャ構成も多く、輪読会を通じて語彙を増やせたな、と感じました。
しかしまだ、一度読んだだけでは、すぐに実践できるほどの知識の定着は実感できていないため、これからソフトウェア開発に関わっていく中で読み返して身につけていくのが良いだろうな、と考えています。

復習に関しては、巻末付録に各章の要点を問う確認質問(付録A 自己評価のためのチェックリスト)があるので、それらを活用するのもアリだと思っています

良かった点

私は今回初めて技術書の輪読に参加したのですが、他人と共同しながら一冊の本と向き合うのは、一冊を読み切るモチベーションの維持にとても良い影響を与えると感じました。1人でこの本を一冊読み切るのは中々難しいと思います(私はアーキテクトとしての仕事をしていない/したことがない以上、実務にすぐ活きる内容からは少し遠いため、余計にそう思うかも)。

また、複数人ならではの議論が発生するのも良かったです。自分になかった着眼点で掘り下げが起こったり、誰かが関連するブログ記事を見つけてきてみんなで読みに行ったりなど、1人では体験できないようなイベントが発生し、毎回刺激的に読み進めることができました。

アーキテクトの仕事についての解像度が上がり、また、これらのアーキテクチャについて積極的に情報発信している企業についても詳しくなれたと思っています。キャリアを考える面でも素敵な活動だったと思っています

苦戦した点

初めに述べたように、この輪読会は8:30 ~ のスケジュールで土日祝日を除く毎日行われたのですが、参加者の中で私だけが大学の単位を十分取り終えておらず、1限に参加するために途中で離脱したり耳だけ参加になってしまったのが惜しかったです。(それでも、夜に毎日あるより健康的ですし、トレードオフですね!)
それでも、Scrapbox上でテキストベースに議論したり、どうしても参加できなかった章は後から資料を読み返すなど、そこまで深刻な問題ではなかったです。

総括

輪読会っていいものですね!

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