DNSとは?
正式名称
Domain Name System
DNSの役割
DNSとはネットワーク上の住所(IPアドレス)に対して、人が理解しやすい名前(ドメイン名)を結びつけるシステムです。
ネットワーク上の住所:IPアドレス
ネットワーク上の住所の事を「IPアドレス」と呼びます。
例
- 192.168.33.10
- 192.168.33.11
- 192.168.33.12
IPアドレスの問題
しかし、人間にとってこれらの数字を覚えるのは難しいですよね。
ドメイン名の利用
そこで私たちが覚えやすいようにドメイン名(Domain Name)を使います。
例
- www.youtube.com
- www.google.com
DNSの働き
つまり、私たちが「www.youtube.com」と入力すると、DNSが「192.168.33.10」のようなIPアドレスに変換され、コンピューターは正しい場所に接続できます。この正しい場所に変換してくれるシステムのことを**「DNS」**といいます。
DNSサーバー
DNSのサービスを実際に担当しているのはDNSサーバーです。サーバーとは、サービスや機能を提供する側のコンピュータのことです。つまりDNSサーバーは、IPアドレスとドメイン名を正しい場所に変換してくれるシステムを提供してくれるコンピューターとなります。
DNSサーバーの種類
DNSサーバーには2種類あり、「キャッシュDNSサーバー」と「権威DNSサーバー」があります。2種類に分ける理由は、DNSサーバーの仕組み全体のスピードアップ化が見込めます。
キャッシュDNSサーバーとは
DNSによるドメイン名に対応するIPアドレスの問い合わせ結果を一定期間保存しておき、短期間に繰り返し同じ問い合わせを同じサーバに送らないようにする仕組みです。
つまり、「PCからの名前解決要求(このドメインのIPアドレスは何ですか?)をとりまとめる」サーバーの事です。
権威DNSサーバーとは
内部にIPアドレスとサーバ名などを対応させるレコードを持ち、キャッシュDNSサーバから来る名前解決要求に対して、返答を返してくれます。
つまり、「名前解決要求に対して名前解決結果を返答する」サーバーのことです。
ゾーンファイルとは
権威DNSサーバーの仕事は「名前解決要求に対して名前解決結果を返答する」仕事でした。この権威DNSサーバは、お仕事用のマニュアルを持っています。このマニュアルの事を「ゾーンファイル」といいます。ゾーンファイルにはドメイン名とIPアドレスの対応表が書かれています。
DNSレコードとは
先ほどのゾーンファイルの一行一行のことを「DNSレコード」といいます。
DNSレコードの種類
今回は5種類、紹介します。
-
Aレコード
ドメイン名に対応するIPアドレスが書かれた行 -
CNAMEレコード
ドメイン名に付けた別名(あだ名)が書かれた行 -
PTRレコード
IPアドレスに対応するドメイン名が書かれた行(Aレコードの逆) -
MXレコード
ドメイン名に送信されたメールメッセージの受信を担当するが書かれた行 -
TXTレコード
コメントやドメインに関する追加情報が書かれた行
まとめ
以上より、DNSは「ネットワーク上の住所(IPアドレス)に対して、人が理解しやすい名前(ドメイン名)を結びつけるシステム」です。
DNSサーバーは「IPアドレスとドメイン名を正しい場所に変換してくれるシステムを提供するコンピューターとなります。」
DNSレコードは「サーバーのファイルに書いてあった一行一行のこと」となります。