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Dropbox Paperに関する社内的な評価

Last updated at Posted at 2018-05-14

ポエムです。盛り上がったので勢いで書く。

non-devが使いやすいと感じている理由 (仮説)

markdownを学ばなくてもやりたい体裁が作れる

(多分dev側は邪魔だとしか思っていないのだが) Paperで文字列を選択すると装飾メニューが出る。そのため、太字や打消しなど、「最低限の装飾要件」をMarkdownを使わずとも満たす事ができる。

これ。
2018-05-15 01_33_17-無題 – Dropbox Paper.png

このメニューをnon-devが活用している事は、弊社non-dev層のPaperにおいてハイライトが非常に多用・活用されている事が顕著に示している。僕は最初しばらく「Markdownで書けないこんな高度な機能をみんなどうして活用できているのだろう?」「っていうかこれどうやってやるの?」と疑問だったが、なんてことない、みんな選択すると出てくるメニューをクリックしているだけであった。

記述と表示の一体

Paperは1ペインである。他のMarkdown系のツールは2ペインであり、左ペインで記述した内容が右ペインで表示される。

devにとって、「記述と表示の分離」は極めて自然な思想である。それは「HTMLをエディタ書いてブラウザで表示を確認する」というような体験に近く、極論すればプログラミングは「表示する内容の為に全く異なった文字列を書く」行為と言う事もできる。

non-devにとっては、「表示される物を記述する」というのが自然な思想である。パワポもエクセルもそうだし、古い所で言えばそれこそDreamweaverとかもきっと「表示される物を記述する(作る)、というアプローチがnon-devにとって自然」という考え方が根底にあったのだと思う。そのため、「左ペインで書いた物の見た目を右ペインで確認しないといけない」という体験自体がストレスなのではないかと思う。

共同編集への対応力

Paperは多人数編集に耐えうる設計がされている。(後にgoogleに買収された) 古のEtherPad が生み出したリアルタイム同時多人数編集に対応しており、Microsoft Wordが具備するようなコメント機能も持っている。

コメント機能とかは普通に便利なのだが、Markdownの仕様(これがわちゃわちゃしている事は承知の上でここではこう書いてしまう) 上定義されていないと思っており (されてたらゴメン)、dev側は極端な言い方をすると「いつどう活用していいのか解らない」という状況になりがちで、有難みを感じにくい。

反面non-devはそもそもMarkdownを書かず、選択時に出るメニューから自然にコメントを付けれるので自然に活用できている。余談だが、これもハイライト同様、僕は最初「これをMarkdownでどう書くのか」を調べた。だがそんな事できなかった。

その他

セマンティック欲の違い

(これも仮説だけど) dev側は「情報をセマンティックにしておきたい」という基本的欲求がある。プログラム的な観点からするとセマンティック化されている情報とそうでない情報の価値には雲泥の差があるからだ。Markdownで情報を記述する事はこの基本的欲求を満たしてくれる。

のだと思うが、non-devにはこの基本的欲求が無い。つまり、Markdownを学習する為にインセンティブが必要になる。しかし、(既にPaperを使っている) non-devに提示し実感して貰える、「社内の情報共有のドキュメントをちゃんとセマンティック化する事によるベネフィット」を僕は見つけられないでいる。(Paperにロックインされる、というのだけでは理由としては正直弱い)

なので

Dropbox Paperにタイムライン回りの機能がついて、社内でどういう更新がされてるか可視化されたら弊社に割とぴったりはまりそうだなぁと思いました。

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