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標準出力・標準エラー出力、/dev/nullについて。

Last updated at Posted at 2016-05-02

UnixやLinuxでコマンドを使っていると、標準出力とか、標準エラー出力などについての知識がなかったので、簡単にまとめてみます。
ついでに/dev/nullについても。:smile:

用語の説明


はじめにそれぞれの用語について、説明します。

項目 説明
標準出力 出力がディスプレイに表示される。ファイルディスクリプタは1番 (シェルで実行時に正常終了時のメッセージのこと)
標準エラー出力 出力がディスプレイに表示される。ファイルディスクリプタは2番 (シェルで実行時に発生したエラー・メッセージのこと)
/dev/null 出力が破棄され、なにも表示されない。イメージはゴミ箱。

サンプル

  • 標準出力
$ echo sample
sample 
  • 標準エラー出力
# 存在しないディレクトリファイルを指定してみる。
$ ls error
ls: cannot access error: そのようなファイルやディレクトリはありません 

/dev/nullへ出力してみる。

$ echo sample >& /dev/null
→何もおこらない
$ ls error >&/dev/null
→何もおこらない

ちょっと、わかりづらいので、シェルスクリプトを作成します。
(sample.sh)

sample.sh
#!/bin/bash

# 標準出力(1)として、表示します。
echo "標準出力"

# 標準エラー出力(2)として、表示します。
# ※ 1→2にリダイレクトすることで、標準エラー出力として表示します。
echo "標準エラー出力" 1>&2 

exit 0

実行結果

# 1 を/dev/nullに捨てることで、2だけが表示されます。
$ ./sample.sh 1>/dev/null
標準エラー出力

# 2 を/dev/nullに捨てることで、1だけが表示されます。
$ ./sample.sh 2>/dev/null
標準出力
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