イーサネットⅡとIEE802.3の関係
イーサネットⅡ規格は1982年にDEC社・Intel社・Xerox社が発表した規格
IEEE802.3は世界標準を目的にイーサネットⅡをベースとして作られたものでイーサネットⅡにいくつかの変更点が加えられている。
イーサネットⅡ
イーサネットⅡのフレームフォーマットは発表から30年以上たった今でも変わっておらず,
プリアンブル・宛先/送信元MACアドレス・タイプ・イーサネットペイロード・FCSの5つのフィールドに分けられている。
イーサネットヘッダー
先ほど紹介した5つのフィールドの中からプリアンブル・宛先/送信元MACアドレス・タイプを合わせてイーサネットヘッダーと呼ぶ
FCSに関してはイーサネットトレーラーと呼ぶ
イーサネットヘッダーを構成しているフィールドの解説
プリアンブル
8biteの特別なビットパターンを送信することによって受信端末側はイーサネットフレームが届く判断を行っている
先頭から10101010が7つ送られて最後に10101011が1つ送られてくる
宛先/送信元MACアドレス
MACアドレスはイーサネットネットワークでいうところの住所のようなもの
送信側端末
イーサネットフレームを届けたい住所(MACアドレス)に宛先MACアドレス、送信元MACアドレスを自分のMACアドレスに設定することでイーサネットフレームを送ることが出来る
受信側端末
宛先MACアドレスが自分のMACアドレスと一致しているか、送信元MACアドレスをみて、どこから来たイーサネットフレームなのかを判断することが出来る。
タイプ
ネットワーク層(L3)でどのプロトコルを使用してきたのかを判断するためのID
↓こんな感じ
イーサネットペイロード
ネットワーク層でのデータそのものを表している
データをそのままの状態で送っているわけではなくて、イーサネットペイロードの場合46bite~1500biteまでにサイズを抑えないといけない為、パケットにしてデータを渡す場合もある。
46bite以下であるならパディングと呼ばれるダミーデータを付加させる
L2ペイロードに格納できる最大サイズの事をMTU(Maximum Transmission Unit)と呼ぶ イーサネットのデフォルトのサイズは1500であるが、それよりも大きくすることは可能で1500以上のサイズであることをジャンボフレームと呼ぶ
FCS
Frame check Sequence
イーサネットフレームが壊れていないか確認するために4biteのフィールドが用意されている
仕組みとしては、送信側は宛先MACアドレス・送信MACアドレス・タイプ・イーサネットペイロードに対して計算を行う**チェックサム計算(CRC計算)**受信側の端末も送信側と同じ計算を行い計算結果が一致していればイーサネットフレームが壊れていないと判断することが出来る。