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AWS認定試験がなぜ難しいのか

Last updated at Posted at 2018-08-24

AWS認定試験は難しい?

アソシエイトレベルの話です。題名にはなぜ難しいのかと書きましたが
試験自体の難易度はLPICLevel1と同じくらいだと感じました。
むしろ試験範囲もLPICやCCNAの方が広いと思いますし、考えさせるような問題もほとんどありません。
大体素直に答えておけば大丈夫です。

なのにこの試験が難しい(と思われる)理由は以下の3点が原因だと思われます。

  1. 試験に関して公開されている情報が少ない
  2. AWSサービスの変化が早すぎる
  3. 試験対策方法が確立されていない

1. 試験に関して公開されている情報が少ない

誤解を招かないよう最初に申しあげますが、AWSに関して提供されている情報は
日本語の資料でもブラックベルトやホワイトペーパー、デザインパターンなど豊富にあります。

ここで言及したいのは試験内容に関して公開されている情報が少ないということです。
もちろん過去問は公開されていません。用意されているサンプル問題も数問程度です。
模擬試験も受けられますが結果のみ通知され、回答等は公開されません。
特に試験範囲に関してはAWS初心者の私にとって意味不明でした。
ソリューションアーキテクトアソシエイト試験ガイド

2. AWSサービスの変化が早すぎる

気づいたら新しいサービスが発表され、どんどん更新されていきます。
今日もt3インスタンスがリリースされたねって話を聞いてびっくりしました。
こうなると書籍の情報も追いつきません。ネットで情報を得る際も特にいつ書かれたかを気にします。
当然試験問題も追いついてません。試験の内容が古くて、空気読んでそちらに合わせなければいけない問題もありました。※
※2018年8月12日まで受けられた旧バージョンの話です。新バージョンは内容追いついているのでしょうか

例えばですがSQSのFIFO(First In First Out)は現在はサポートされていますが、以前はサポートされていませんでした。
稼働中のEC2インスタンスへのロールの付与も昔はできなかったようです。今は自由に付け替えられます。

上記のような理由で書籍で勉強しようにもほとんどがEC2,VPC,RDS,S3,Route53,CloudFront,AutoScalingあたりしかカバーしていません。更に情報が古い可能性もあります。

便利なサービスがどんどん出てくるのはありがたいことですがここら辺が勉強をしづらくさせている一因になっています。

3. 試験対策方法が確立されていない

これが一番の要因だと思っています。
たまに聞くのが「資料読み込んで理解すれば受かるよー」という話です。
その通りなのですがこれは「教科書の内容を全て理解していればセンター試験で満点が取れる」みたいな感じです。私は頭が良くないので厳しいです。

LPICやCCNAなどの試験は迷うほど参考書があり、対策サイト(ping-t、クラムメディア等)も充実しています。
問題集と対策サイトを何周かしてわからないところを参考書で調べるみたいな感じで進めればほぼほぼ受かります。
もし参考書等が自分に合わなければ他のものを選べます。選択肢は色々あります。

参考書・問題集

AWS認定試験では現在出版されている参考書は実質一冊です。
内容は主要サービスについて丁寧に説明されており、試験を受けないとしても読んで損がない本だと思います。
しかしこの本でも全ては網羅されておらず、また演習問題も章ごとに数問程度です。
あと情報もちょっと古いです。
合格対策 AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト

プロフェッショナルレベルとディベロッパー、sysopsに関しては一冊もない状態です。

対策サイト

非公式ですがAWS WEB問題集で学習しようというサイトがあります。
ソリューションアーキテクトの問題が750問以上、sysopsは210問以上問題が提供されています。
SAA(ソリューションアーキテクトアソシエイト)に関しては問題の網羅性は申し分なく、極端な話ここを3~5周くらいすれば受かります。
有料ですが間違いなく払う価値はあります。
ちなみにSAAを取りたいだけならゴールドプランで十分ですが、多分ディベロッパーとsysopsも取りたくなるのでプラチナプランを買うのがおすすめです。
購入後のプラン変更はできず、プランを変えたい場合は新たに購入するしかありません。
※注意
ディベロッパー用の問題はありません
SAAは8月12日に新バージョンに移行されました。sysopsも9月に移行予定です。新バージョンの問題に対応しているかはご確認をお願いします

勉強方法

ではどのように勉強すればよいのか。
理想はAWSサービスを使いつつ、資料を読み込んでいくことです。実際は時間であったり金額であったり労力であったり色々制限があります。

現実的に一番なのはまず合格対策 AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイトを読みます。
その後、AWS WEB問題集で学習しようの問題を解き、わからないところは公式で用意されている資料で調べて理解します。でまた問題を周回していって9割方の問題を理解できたなと思えるくらいやりこみます。模擬試験とサンプル問題も解いておきます。

SAAはおそらく上記で受かります。sysopsはSAAを合格後、対策サイトのsysops問題、模擬試験、サンプル問題を解きます。SAAと重複している部分も多いので、勉強を進める中で差異を感じ取りそこを埋めていきます。
ディベロッパーは模擬試験とサンプル問題を解き、SAAの知識+αが必要となるのでαの部分をどうにかしましょう。急に曖昧になってしまいました。
sysopsとディベロッパーはSAAと試験範囲が異なるというより観点が変わるという感じです。

まとめ

色々書きましたがアソシエイトの試験はAWSサービスを学ぶ入り口としてとても良いと思います。

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