はじめに
この記事は「モブプログラミング Advent Calendar 2019」15日目の記事です。
タイトルを仰々しく書いてますが、そこまでの深い内容や素晴らしい論理に基づいたお話ではありませんのであしからず。
今回は以前所属していた会社で主催していたGolang勉強会でモブプロを導入したお話を思い出しながら語ろうかと思います。
モブプロを適用するまでのお話
元々その勉強会は「Golangをもっと勉強したい!」「初心者でかつその技術を発散する場所がなくても勉強のモチベーションを維持する場所がほしい!」
とかいう理由で上司に打診をしてOKを貰えたので社内のメンバーを巻き込み、勢いで開いた会でした。
今はモブプロを導入してから参加率が少し安定しているっぽいですが、勉強会を開いたばかりの時は外部の参加者が1~2人、
酷い時は社内の参加者も2~3人いればいい程度のお世辞にも人気とは言い難い状態の勉強会でした。
(既に退社をしているので、当時開設していたイベントのページとかを貼るのは一応控えておきます)
というのも当たり前の話で
- やることは毎回ぶれてる
- そもそも勉強会にGolang詳しい人いないし、参加してない
- 会社自体の知名度も低い
というような「おっ、なんやこの勉強会。面白そうやな」というような「期待感」を持てないような勉強会に一体誰が来るのかという至極全うな話です。
来てくださる心優しいかたももちろんいましたが、多くの方は上記のようなことでまず選択肢にも入れないのではないかと思います。
開催意義はなんだったのか、開催しても有意義とは言えるのか。
そんな雰囲気が運営メンバーの間にも流れていたような記憶もあります。
しかし、そんな状況を変えたのがモブプロでした。
モブプロを入れて目に見えて変わったお話
毎回勉強会のあとには振り返り会を設けており、モブプロをやろうと思い立ったのは参加率が一番低かった回の後に行われた振り返り会でのことでした。
その時に、先にも上げた問題点を整理して解決方法を考えていました。
実際に振り返りをしたときにはこの問題以外にもたくさんの問題点も出てきましたが、おおよそ似たような方向性の問題だったかと思います。
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やることは毎回ぶれてる
- でもやりたいことは「初心者向けでのアウトプットを行える場所」ということでブレてない
- そして基本的にはアウトプット方法はLTのみ
- 学びを行う場ではあるが、初心者がLTをするのはハードルが高い
- しかもLTをする人数を揃えるのは知名度が低い状態ではより難しい
→ ということは「LTよりも参加ハードルが低くて」「人数が少数でも価値がある」学びの場がほしい?
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そもそも勉強会にGolang詳しい人いないし、参加してない
- 人脈を持っているわけでもない
- 勉強会で著名な人と話したりすることはあるが、親しいわけでもない
- ということはここで勝負をするのはやめて、初心者しかいなくても大丈夫なようにしたい
→ でもそもそもgolangが初心者なだけで、他の言語ではベテランだったり何かしらの開発経験があるのでは?
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会社自体の知名度も低い
- 知名度が低いのはしょうがないので広報はブランディングをしっかりしていく必要がある
- が、そもそも「初心者」が発表やら意見を言いやすい場というのはベテランだらけの中よりも初心者同士の間では?
→ つまり、逆に知名度がないほうがいいケースもあるのでは?
これらの方向性が見えた時に思い出したのが「モブプロ」でした。
モブプロなら、人数が少数でもできてしかも意見交換も活発にできるから交流も自然にできる!
そんな画期的なことに気づいてしまったのです。
ただ、いきなり初対面同士の人と取り決めもなく「はいどうぞ」と言われても色々と難しいことは想定できるのでルールを作ることにしました。
↓には実際に進行に使ったときの資料のリンクを貼っておきます。
詳しいやり方が気になる方は進行資料を是非参考にしてみてください。
https://speakerdeck.com/dach/dog-4-gong-kai-yong
兎にも角にも、この振り返りの次の回からモブプロを導入したところ閑古鳥が鳴いていたのが嘘かと思うほど反響があり、会は無事息を吹き返す事ができました。
(※ 反響の程度ですが、あくまで相対的な話なので大手勉強会と比べるのはご容赦ください)
今回伝えたかったこと
「じゃあモブプロを導入すればホンマに良くなるんか!」
という質問に対しては場合によりけりとしか言えないのですが、ただ1つ言えるのはモブプロは**「1つのコミュニケーション手段」であり「他の人の知見を取り入れる事ができる効率的な勉強方法」であること**は確かということです。
心理的安全性を確保した状態、というと大げさかもしれないですが「意見や疑問を出すこと」を怖がらずまた怖がらせないような環境でやればきっと何かの学びが得られると思います。
是非皆さんモブプロにトライしてみましょう!
むしろやりたいという方は一緒にやりましょう!笑