□ 想定読者
この記事はこんな人におすすめです。
- リモートになってチーム以外と交流減ったなぁと感じる人
- 自分のチームのやり方がマンネリしてきたなぁと感じる人
- チームビルディングや文化作りに興味がある人
□ チーム x 越境 = 異文化交流
チームを越境した「異文化交流」に一体どういう価値があるのでしょうか?
今は無き私のチームでは、「お疲れ会」や「毎週金曜の懺悔室」など様々なチームビルディングの施策を実施し、チームメンバー間での交流も活発に行われていました。
しかしその状態がずっと続き、ある日突然若干のマンネリ感を感じるようになり、刺激を欲するようになりました。
そこで考えたのが「他のチームから刺激を受けよう」というアイデアでした。
これは私個人の考えですが、チームとはいわば一つの「小さな組織」であり、チームごとに「独自の文化」があるものだと考えます。
そこで形成された「文化」は自分のチームとは全く違う歴史を歩んだ、完全なる「異文化」です。
この「異文化」と触れ合い・体験して得られる新しい気付きが、自分たちの文化をより発展させるきっかけとなります。
では、どのように「異文化」と交流すればよいでしょうか?LTやヒアリングも良いでしょう。しかし、今回私が考え、提案する方法はそれらとは違います。
私が提案する方法は「交換留学」を考えのベースとした「チーム間交換留学」です。
このやり方を取ることで、生の「異文化」と触れ合い・体験をすることが可能となりました。
□ How to
やり方は単純です。
「別チーム(ホストファミリー)の朝会及び夕会などのイベントだけでなく、勤怠管理等も含めたすべてのやり方をホストファミリーに準拠して行う」というだけです。
留学期間は原則1週間としていますが、個人間の交流ではなくチーム単位で交流をする場合は2週間実施することを推奨します。
チーム間交換留学のスプリントは下記にあるように1ヶ月としています。
流れとしては
- 留学生公募
- 留学先選定
- 留学&アンケート
- スプリント振り返り
という流れを取っています。
▷ 詳細はこちらから
次に、各フローの詳細を説明します。
留学生公募はGoogleFormを利用して行います。
留学先の希望や目的、行きたくない所などを聞き、その情報を元に留学先をチームリーダー同士で協議し、留学先を選定します。
留学先が決まったら、留学生をそれぞれのチームのSlackチャンネルに招待し、チームで実施しているやり方を説明します。
事前説明は留学開始日前までに行います。
実際に留学が無事終わったらアンケートをGoogleFormから入力してもらいます。
これは留学生自身の振り返りでもあり、ホストファミリーとして迎え入れたチームにとっても第三者から見た自分たちを振り返るためのいい材料となります。
最後にホストファミリーやこの取組に協力しているチームのリーダーでスプリント振り返りを行います。
Jamboardを利用して各点を振り返り、課題と問題点を協議し、次のスプリントのカイゼンを行います。
以上がチーム間交換留学での実施全容となります。
□ 実際にやってみて
実際にやってみると、文化形成がしっかりと出来ているチームと出来ていないチームの差が明確に出る結果となりました。
文化が発達しているチームからそうでないチームに行くと不満が多かったですが、その逆の場合だと満足度が高い結果となりました。
また、得られた学びとしても片方だけが得られる結果となり、文化レベルの引上が大きな課題として残りました。(この問題に対する対策として、チームリーダー交流会を実施しましたが、そのことについてはいずれ)
これらのことから「文化には進みの差があり、相互的に発展を促すためには双方が同じ文化レベルにまでいることが必要であった」、つまり、段階を経る毎に巻き込む範囲が「個人→チーム→別チーム」と進む必要があるという気づきも得ることが出来ました。
次なる一歩に進むためにも、まだチャレンジしてないかたは是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
他にも「こういうやり方やったよ!」という方がいれば、皆さんのトライについても色々お聞きできればと思います。