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リモート x モブプロはとてもいいということを、完全に理解した

Last updated at Posted at 2020-11-30

□ はじめに

この記事は「完全に理解したアドベントカレンダー1日目」の投稿記事です。
是非このアドベントカレンダーを通して色々と完全に理解した気になってください。
(完全に理解した程度なので、マサカリをどうしても投げたい方はできるだけそっと優しく置いて頂くようにお願いします)

記念すべき1日目である今日のテーマは「リモート x モブプロ」はとてもいいぞ、という話をできればと思います。

□ というかモブプロってそもそも何?

モブプロとはモブプログラミングの略称で、簡単に説明すると「みんなで一緒に一つのPC使ってプログラミングしましょ」という開発手法です。
イメージとしては小学生の頃とかに友達の家でRPGをみんなでやったあの感覚に似てます。

歴史とか詳しいこととかは@TAKAKING22さんの「モブプログラミングを実際にやってみた」が参考になるかと思います。

□ 何故、「リモート x モブプロ」なのか

モブプロについてはなんとなく理解できたけど、何故、モブプロを推奨するのか。
それは、モブプロはリモートになってから減った細かい認識の違いを埋めるコミュニケーションを補完してくれるからです。

モブプロを実施するのはプログラミングに限った話ではありません。
設計書の作成やテスト計画などの記載粒度や想定がずれ込みやすいものにもその力を遺憾無く発揮します。

あとになってから「なんか思ってたのと違う」というReviewでの手戻りや修正が格段に少なくなります、
実際に、私がPMをやっていたチームではモブプロを導入することでその効果を実感し、チーム全体でどういう粒度で何をする必要があるのか、ということを各工程ごとに確認しながら進めることで「これはどうすればいいんだっけ?」というストレスを軽減しながら進めることが出来ました。

リアル世界でやっていた「これってちょっとどうでしたっけ?」をモブプロを使って行うことで、ずれやすい認識を合わせることが出来るようになるのです。

□ ではどうやってやるの?

モブプロのやり方は至ってシンプルです。
必要なものはGoogle MeetsやZoomといったビデオチャットツールと、実際に作る「もの」、必要であればJamboardを用意します。

基本的には2人より多い人数でビデオチャットに接続し、可能であれば顔出しを行います。
顔を出すことで表情による情報が手に入るので、音声によるリアクションがなくても考えているのか通信が止まっているだけで返答がないのかなど、お互いにとってストレスが軽減されやすくなりますので推奨します。
もし顔を出すのは...という方が入れば無理はしなくてもいいですが、SnapCameraのようなARカメラを使って顔を加工するのも出さないよりは効果があるのでできればやったほうがよいです。

↓はARカメラを使っているときのイメージ
リモートde共につくる
リモートde共につくる_-_Speaker_Deck.png

ビデオチャットをつなげて、準備ができたらドライバーを決めます。
一斉にみんなで操作をして、ということは船頭多くして船山に登るともいうので、ここは操作を行う代表者を一人選びます。
この際、一番自信がないもしくは意見を出すのが苦手な人を選択しましょう。
何故かと言うと、意見をよく出すタイプにハンドルを渡すと操作を勝手にやっていってしまうのは勿論のこと、仮に意見が出すのが苦手なタイプの方があまり内容を理解してなかったとしてもそれを知るのは成果が見えるようになってからが大半なので、お互いのためにもドライバーとして採用した方がよいと考えます。

次に会の進行ですが、これは色々やり方があると思いますが、私のオススメRPGゲームをみんなでやる時を思い浮かべる方法です。
どういうことかというと、RPGをみんなでやる際に適当にやると大人になった今はないかと思いますが、大抵「どう進めよっか?(目的・目標は?)」という方向性の摺合せをしないと、子供の頃は喧嘩が勃発するか何かしらの禍根が産まれたかと思います(少なくとも私の子供のころはそうでした)。

なのでまずは「進め方の方向性」の認識を決めます。
が、おそらくここを決めようとすると「とりあえずやって、ひとつドキュメントor機能を作ってみよう」となることが多いかと思います。
これはこれで良いのですが、一つだけ注意点があります。

それは、お互いの志向性が見えてない状態だと大抵話が平行線のままになり、とりあえず多数案かディベート力が強い人の意見が勝ちやすいという特性があるからです。
なので、進める前にパーティーメンバーの得意・不得意や経験のありなしなどをまずは共有を行いましょう。

そうすると出身が違うことによる文化の違いなどを認識できるので、相手を説得する話し合いではなく、互いの着地点を決める建設的な話し合いがしやすくなります。
ゲームを進める上での大事な要素になりますので、互いに心理的安全性が高い状態でなければやったほうが良いかと思います。

そして、ようやくゲームを進めます。
ゲームを進行していると、実際の画面を指させるわけではないので指示をする際にも具体的に言わないと伝わらないことも多々発生します。
毎回そういう事態が発生して煩わしいのであれば、キャプチャをとってJamboardに貼り付けて、全員に共有しながら進めることを推奨します。

Jamboardはリモート版ホワイトボードです。
リアルでやっていたようにリモートでもホワイトボードとして扱うことが出来るので、付箋を貼ったり、画像を貼り付けてペンで書いたり、ポインターで場所を指定できるので「ここです」というような指摘も出来るようになります。
これを活用することで、更に意見を活発に出し、よりストレスなく摺合せが出来るようになります。

↓はインシデントゲームをリモートでやった時に使った図
インシデント対応ゲーム_-_Google_Jamboard.png

元ネタ:トレンドマイクロ株式会社のインシデント対応ボードゲーム

こうして、一緒に進めながら意見を交換し、認識を摺合せすることが可能となります。
まだモブプロを試したことないチームは是非ともやってみることをオススメします。

□ でもいきなりやるのはちょっとハードル高いかも

そんな方でもまずはお試し出来る場があります。
そう、完全に理解Talkです!

ゆるーくモブプロにもチャレンジできるので、是非興味出た方は一緒にモブプロやりましょう!

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