はじめに
今回は僕が所属している研究室の一部を紹介しようと思います.
僕は地方国立大のCS専攻なのですが,外部から見てもかなり活動的な研究室であることが最近発覚してきたのでその一部を切り取ってお届けしてみようと思いまうす.もし高校生で進学先を悩んでいる人や大学生でも研究室で迷っている人などがいれば,こういう研究室もあるんだな~と参考にしていただければ幸いです.
前提として
他大学の研究室事情に詳しいわけではないのですが,僕の研究室はかなり活動的だとは思います.CS専攻のコースが約70人いて,それが15程度の研究室に割り振られます.受け入れ人数は研究室によって違うのですが,うちは最大8人を毎年受け入れている状態です.B3,B4,M1,M2,Dで合計40人くらいいるうちの大学でも最大の馬鹿でか研究室になっています.地方国立なのでどうしても他大院や就職していく人も少なくない中でこの人数が常に入ってきて抜けていかない研究室というだけで魅力が伝わるのではないでしょうか.
また研究室配属は完全成績順なので,意欲の高い人たちがこぞって成績を取り,うちの研究室に入ってくるような状況になっています.自慢にはなりますが一応僕も正規に成績順で入りました.
ではなぜそこまで魅力があるのか,その理由の一つがこの勉強会だと思っています.大学はあくまで研究機関なのでその後のエンジニアとしての支援をする必要はありません.しかし,うちの研究室の教授は,あくまでプログラミングは金を稼ぐためのツールでしかないし,金を稼ぐための最も効率的なツールでもあるし,ただ技術を身に付けるだけではつまらない.今後エンジニアとして自分で食っていける学生を育成するって感じの現代的な考えの先生です.そのため勉強会を通して触ってみたい技術や身に付けたいスキルを自分で選べ,そのための環境は金を出してでも作ってやるって感じです.
僕らB3の代は興味のある技術,スキル,言語の要望を出し,先輩たちでそのスキルを所有している人がいれば即勉強会の日程と内容が確定します.レクチャー側の先輩たちにはもちろん報酬としてバイト代が支払われる仕組みになっています.こんな研究室なかなかないんではないでしょうか.
所属している身からしても毎日が楽しい刺激でいっぱいです.
実施済み・実施予定の勉強会
学部から博士課程まで在籍していて先輩たちだけでも30人近くいる研究室なので大抵の技術は誰かが使えます.
実際に実施された,あるいは実施予定の勉強会は以下の通りです.
Flask勉強会
Flutter勉強会
ChatGPT API勉強会
AWS勉強会
Docker/git勉強会
React/Vue勉強会
MediaPipe(姿勢検知)勉強会
YoLo(物体検知)勉強会
競技プログラミング勉強会
テスト駆動開発勉強会
ブロックチェーン勉強会
研究に必要な技術の勉強会もあれば,アプリ開発に必要な開発環境の知識,フロント・バックエンドの知識,インフラ周りの知識まで幅広くカバーしています.たぶん要望だせばもっと色々やってもらえるとは思います.
勉強会にこれだけ参加してみて
これだけ勉強会に参加してみて感じたのは,本当に技術に触れてみるまで興味関心が湧くかどうかは分からないということです.この勉強会は基本的に基礎事項を教えてもらう感じの勉強会なので,その技術を触れてその先を探求したいかを自分の中で考えるきっかけを与えて貰えてる感じです.これらを通して,バックエンドに興味が出てきたのは良い機会だったと思います.
今後会社に入っていけばもっと深い内容の勉強会やLT会も参加できるのかと思うとワクワクします.にしても研究室単位でこれだけ活発に勉強会をしているところはないですよね.
今後に向けてのメモです
➀Flask勉強会
バックエンド開発の基礎としてルーティングやHTTPメソッドを使ったCRUD処理を学びました.
②Flutter勉強会
ネイティブアプリ開発の基礎を学びました.
③ChatGPT API勉強会
ChatGPTのAPIを叩いて,WebAPIの基礎を学びました.特にプロンプトの送り方,user:assistantの考え方,Function Callingという返答精度を上げる機能などについて体系的に学びました.
④AWS勉強会
AWSの概要について学びました.これに関しては学んでどうこうというものではないので,存在をまず知るところからでした.
⑤Docker/git勉強会
これはシステム開発の基礎を学ぶって感じでした.ハンズオンだとコマンドいくつか打つくらいしかないので,わりと座学多めでした.
⑥React/Vue勉強会
これはまだです.
⑦MediaPipe(姿勢検知)勉強会
研究分野のための勉強会でした.顔認識とか座標取得とかハンズオンでやりました.
⑧YoLo(物体検知)勉強会
これはまだです.
⑨競技プログラミング勉強会
競プロがどういうものか,青色コーダーぐらいまでに何をすれば良いのか,おすすめサイト,お試しでコードを提出したりしました.大手やメガベンチャーに就職したいと考えているならコーディングテストは必須なので,競プロは勉強しといて得しかないと思います.
⑩テスト駆動開発勉強会
テスト駆動はなぜ必要なのか,テストを書いて,それを通るコードを書くまで実際に行いました.たしかDjangoのログイン関係のことだったと思います.
⑪ブロックチェーン勉強会
これはまだです.