背景
PHP 7.1.12が2017/11/24にリリースされました。CentOS7 + Remi's RPM repositoryでPHP7.1をインストールした環境で、最新にアップグレードしようとした所、php-7.1.12-1.el7.remi
のパッケージが存在せずアップデートに失敗しました。会社のインフラエンジニアに Remi's RPM Repository で提供されるリリースパッケージを確認する方法を教えてもらったので、備忘録用にまとめます。
前提
Remi's RPM repository とは
公式サイトの Which are the goals of this repository ?
によると
Providing the latest versions of the PHP stack, full featured, and some other software, to the Fedora and Enterprise Linux (RHEL, CentOS, Oracle, Scientific Linux, ...) users.
Fedora とエンタープライズLinux(RHEL, CentOS, Oracle, Scientific Linux, ...)ユーザー向けに、最新バージョンのPHPとその他ソフトウェアを提供と説明されています。文字通り最新のPHPバージョンが提供される Yum リポジトリです。
確認方法
1. Remi's RPM repository 公式サイトを確認する
ここから利用しているリポジトリ別パッケージページに遷移できます。CentOS7の remi-php71
リポジトリを利用しているので、こちらから最新のパッケージ一覧が確認できます。
2. yum info で確認する
yum info で指定のパッケージ情報を確認できます。--enablerepo オプションを利用することで、普段利用していないリポジトリを有効にして参照ができます。
まとめると以下コマンドで確認できます。
$ yum info --enablerepo=remi-php71 php
この2つ手順を辿ることで正確なリリースパッケージを確認できます。
まとめ
単に php.net で公開されたリリース情報から安直にパッケージ名をインクリメントするのではなく、確実な情報源から判断するのが適切です。今回は Remi RPM's repository を題材としましたが、他ソフトウェアも同様です。適切な手順で正しい判断が出来るようにしたいと思います。