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Scoopで管理者権限なしにフォントをインストールすることが出来るbucketを作る

Last updated at Posted at 2020-09-28

scoopでWindowsの環境構築を目論んでいるのでいて、プログラミング用のフォントファイルもScoop経由でインストールしたかったのですが、公式のBucketには日本語をサポートしているコーディング向け等幅フォントSource Han code JPがありません。

そこでGitHubで公開されている非公式Bucketなどを見ていたのですが、フォントのインストールについては、どれも管理者権限が必要なものばかりでした。今回は、管理者権限なしでフォントをインストールしたかったので、自分でbucketを作ることにしました。

なお、本記事ではbucketの作り方については、詳しく説明しないので、App Manifests · lukesampson/scoop Wiki · GitHub等を参考にしてください。

TL;DR

  • フォントファイルは、C:\Users\<Username>\AppData\Local\Microsoft\Windows\Fontsに置く
  • レジストリは、HKCU:\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Fontsに上記フォントファイルのパスを追加する

フォントファイルのコピー先

Windowsでフォントをインストールする場合、全ユーザで使えるフォントファイルはC:\Windows\Fontsに置く必要がありますが、その時に管理者権限が必要です。ログインユーザのみで、使用できれば良い場合は、インストール先にC:\Users\<Username>\AppData\Local\Microsoft\Windows\Fontsが使えます。こちらの場合は管理者権限が不要なので、Scoopでminifestを作る時に、installerでフォントファイルをこちらにコピーするよう記載します。

なので、今回の注意点としては、scoopの実行ユーザしかインストールしたフォントが使えません。

レジストリの登録

フォントファイルを、C:\Users\<Username>\AppData\Local\Microsoft\Windows\Fontsに置いただけでは、フォントは使えません。レジストリに登録する必要があります。よく見るHKLM:\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Fontsでは、管理者権限が必要になりつかえません。代わりにHKCU:\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Fontsに書き込みます。**HKEY_LOCAL_MACHINE(HKLM)ではなく、HKEY_CURRENT_USER(HKCU)**を使うのです。こちらは、管理者権限なしで書き込みが可能でした。

また、レジストリに登録する際の値(Value)は、フォントファイル名ではうまくいかず、インストール先のパスを指定することで上手くいきました。

作ったmanifestファイル

ということで、上記フォントファイルのコピー先レジストリの登録に注意して作ったSource Han code JPのmanifestがこちらになります。uninstallerでは、installerで実施したことの反対をしているだけで、C:\Users\<Username>\AppData\Local\Microsoft\Windows\Fontsからフォントファイルを削除し、レジストリからも削除しています。

source-han-code-jp.json
{
    "homepage": "https://github.com/adobe-fonts/source-han-code-jp",
    "license": "OFL-1.1",
    
    "version": "2.011",
    "url": "https://github.com/adobe-fonts/source-han-code-jp/archive/2.011R.zip",
    "hash": "0f98beb0a381d9d19067f9b58f65d2dd65c808a3012ac9cb9866e575ad6d2e7f",

    "extract_dir": "source-han-code-jp-2.011R",
    "installer": {
        "script": [
            "Get-ChildItem $dir\\OTF -filter '*.otf' | ForEach-Object {",
            "   $fontdir = \"$env:LocalAppData\\Microsoft\\Windows\\Fonts\"",
            "   New-ItemProperty -Path 'HKCU:\\Software\\Microsoft\\Windows NT\\CurrentVersion\\Fonts' -Name $_.Name.Replace($_.Extension, ' (TrueType)') -Value \"$fontdir\\$($_.Name)\" -Force | Out-Null",
            "   Copy-Item $_.Fullname -destination \"$fontdir\"",
            "}"
        ]
    },
    "uninstaller": {
        "script": [
            "Get-ChildItem $dir\\OTF -filter '*.otf' | ForEach-Object {",
            "   $fontdir = \"$env:LocalAppData\\Microsoft\\Windows\\Fonts\"",
            "   Remove-ItemProperty -Path 'HKCU:\\Software\\Microsoft\\Windows NT\\CurrentVersion\\Fonts' -Name $_.Name.Replace($_.Extension, ' (TrueType)') -Force -ErrorAction SilentlyContinue",
            "   Remove-Item \"$fontdir\\$($_.Name)\" -Force -ErrorAction SilentlyContinue",
            "}"
        ]
    }
}

Scoopでインストールする

あとは、作ったmanifestがあるリポジトリを

> scoop bucket add my-bucket <location of git repo>

で、バケットとして登録し、

> scoop install my-source-han-code-jp

で、インストールが出来るとおもいます。

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