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Lean 4の環境構築

Last updated at Posted at 2024-11-13

Leanプログラミング

Leanは数学の証明を行うための定理証明支援系システムであるが
同様のシステムであるCoqと異なり 純粋関数型プログラミング言語 でもある。

環境

以下の環境でインストール、及び動作確認を行った。

  • OS : Mac M1 Sonoma 14.7
  • lean : Lean (version 4.13.0, arm64-apple-darwin23.6.0, commit 6d22e0e5cc5a, Release)

インストール

以下のインストールを行う。

  • rustup : rust管理マネージャ
  • elan : leanバージョンマネージャ
  • lake : leanパッケージマネージャ
  • lean : lean本体

rustup

まずrustupをインストールする。

brew install rustup-init
rustup-init

~/.zhrc~/.bashrcなどに以下を追記して、パスを通す。

export PAH=$PARH:"$HOME/.cargo/env"

elan, lean, lake

次にlean関連のコマンド群をインストールする。

以下のコマンドを実行して elan をインストールする

cargo install --git https://github.com/leanprover/elan.git
elan-init

~/.zhrc~/.bashrcなどに以下を追記して、パスを通す。

export PATH=$PATH:$HOME/.elan/bin

elanリポジトリを最新にした後、lean 4系をインストールする

elan self update
elan default leanprover/lean4:stable

以下のコマンドを実行して、インストールできていることを確認する

lean --version
lake --version

以下のファイルを hello.lean として保存する

def main : IO Unit :=
  IO.println "Hello, World"

以下のコマンドを実行すると、"Hello, World"が出力される

lean --run hello.lean

開発環境

vim

以下のパッケージを利用する

ファイルのフォーマットは、NeoVim, coc.nvim でのみ対応しているとのこと

VSCode

以下の拡張機能を導入する

ファイルのフォーマットは設定しても利かないっぽい。
また、デバッグ実行も対応していないので、printデバッグになる模様。

結局、コンソールから lean --runを叩くことになるので、vimで良いような気もする。

Leanプロジェクト

以下のコマンドでlakeを利用してLeanのプロジェクトを作成できる。

lake new my-project

実行すると、以下のファイルやフォルダが作成される

.
├── Main.lean
├── MyProject
│   └── Basic.lean
├── MyProject.lean
├── README.md
├── lake-manifest.json
├── lakefile.toml
└── lean-toolchain

lake buildを実行すると、以下のパスにバイナリが作成される

.lake/build/bin/my_project

実行すると Hello, world! が表示される。

tomlファイル以外の設定方法

以下のlakeのREADMEを参照すると、lakefile.leanを利用すると書いてある

lakefile.leanを利用する場合は、lakefile.tomlは不要なので削除しておく
lakefile.leanの中身を以下ように書き換え、再度 lake build を実行すると、先ほどと同様にバイナリが作成される

import Lake
open Lake DSL

package my_project {
  -- add package configuration options here
}

lean_lib MyProject {
  -- add library configuration options here
}

@[default_target]
lean_exe my_project {
  root := `Main
}

スクリプト

バイナリを作成するだけの用途では lakefile.lean を新規に作成する必要は無いが、
以下のようにスクリプトを追加して、実行することができる。

lakefile.leanに以下のhelloスクリプトを追加する。

...
-- hello スクリプト
script hello do
  IO.println "Script!"
  return 0

@[default_target]
lean_exe my_project {
...

lake run helloと実行すると Script! と表示される。

GUIについて

未対応。
やりたい場合は、Webのバックエンドとして利用する感じになると思う。

関数型言語としての利用

以下のサイトに文法がまとまっているので、参考にすること

参考

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