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ペイドソースソフトウェアという考え方について

Last updated at Posted at 2024-05-05

どうも。明日が来てほしくないと切に願っているメンヘラです。(酒に酔った勢いで)さて・・・

こんな事件をご存じだろうか

開発者MはOSSでソフトウェアやライブラリを作っていた。彼のOSSのソフトウェアやライブラリは非常に良質で、多くのOSSソフトウェアがこれに依存するようになった一方、彼に入る金銭は少なかった。金銭が原因かどうかはさておくとして、彼は自身のOSSプロジェクトにちょっとしたコードを仕込み、もうOSSに貢献しない事を表明した。彼のOSSプロジェクトは他の人が管理する事になった。

この事件の私的考察

MはOSSに多大な貢献をしたにも関わらず、その功績が金銭として現れなかった。言い換えれば、MのOSSのコードは企業にとって、あるいは個人にとって価値のないものだと 見なされた。 つまり、企業や個人はOSSのコードの価値を、たとえ彼らがOSSに貢献していたとしても、十分に理解していない。

どのようにして、企業や個人にOSSのコードの価値を理解させるか

オープンソースは以下を全て満たしたプログラムを言います。

  • プログラムのソースコードが自由に利用できる
  • プログラムのソースコードを自由に頒布(or 再頒布)できる
  • プログラムのソースコードを自由に改変できる

しかしここには、「無料で」という要件は含まれない事に留意しましょう。

・・・お気づきになられたでしょうか?仮にプログラムのソースコードの利用、頒布、改変によって発生する金銭的利益がOSS開発者に渡れば良いのです!!

準OSSという考え方

そしてここで本題。じゃあ実際に金銭的利益をOSS開発者に分配するにはどうすれば良いのか思案した結果、プログラムのソースコードのサブスクリプションというアイディアに行き着いた。つまり、以下の条件を満たすようなプログラムの利用規定があれば良いのです。

  • 利用者は開発者に月額料金を支払う事で、プログラムのソースコードを自由に利用できる
  • 利用者は月額料金を支払っている限り、利用者は開発者が更新した最新のプログラムのコードを自由に利用できる。
  • 利用しているプログラムのソースコードは自由に改変できる。
  • 利用しているプログラムのオブジェクトコードを含む、あるいはリンクしているオブジェクトコードは自由に頒布(or再頒布)できる。
  • ただし、利用者は利用しているプログラムのソースコードを自由に頒布(or 再頒布)することはできない。これを認めると、利用者が開発者のソースコードを無料でミラーリングする事を許してしまうためである。

これらの要件は非常にオープンソースに近いですが、プログラムのソースコードを自由に頒布ないしは再頒布できないという点で、オープンソースではありません。そこで、上記要件を満たすようなソフトウェアを準OSS Paid Source Software (PSS)と言いたいです。(お気持ち表明)

終わりに

オープンソースソフトウェアは便利な反面、金銭的価値や技術的価値が過小評価される傾向が強いように感じます。僕は、感覚的ではありますが、エンジニアの採用活動を行っている企業の99.95%はコードどころか、Githubのプロファイルページすら見ていないのではないかと疑ってしまうほどです。そんな中で、あなたはOSSに貢献する価値を、見出すことはできますか?

ちなみに・・・

上記の構造を実現するためにGithubやGitlabでは細かいパーミッションの設定が必要です・・・が、それをするにも金が要るようでした。共産主義バットをぶん投げたい所ですが、GithubやGitlabもそのプラットフォームの維持に金銭が必要であるという事を改めて自覚させられました。

やはり金!資本主義では金が全てを解決する!

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