まえがき
これまで業務でLinuxコマンドを使用して作業することが多々あったのですが、
Linuxについて深く学んだこともなく、この期にLPIC LEVEL1(101,102)を取得しようと勉強しました。
その中で 「このコマンドは今後使いそうだな。」
「少しでも覚えておけば役に立ちそうだな。」
と思ったものを経験も含め書き残します。
基本的なコマンドばかりなので初めて業務をされる方、Linuxをこれから触る方などのご参考になれば嬉しいです。
役に立つかもしれないLinuxコマンド一覧
コマンド | オプション例 | 説明 |
---|---|---|
ls | オプション表示-l:詳細情報の表示-a:隠しファイルも含めて全て表示 -R:サブディレクトリの中身も全て表示 -1:縦一列で表示 |
ファイルの確認 |
cd | オプション表示パス:指定したパスのディレクトリへ移動未指定 ,~ ,$HOME:自身のホームディレクトリに移動 .:現在のディレクトリに移動 ..:現在のディレクトリから1つ上のディレクトリに移動 /:最上位のディレクトリに移動 |
別のディレクトリへの移動 |
mv | オプション表示-i:上書き前に確認する-b:移動先に同名のファイルがあれば、バックアップを取ってから上書きする -f:移動先に同名のファイルがあれば、強制的に上書きする -n:移動先に同名のファイル(ディレクトリ)があったら上書きしない -v:処理の詳細情報を表示する |
ファイルやディレクトリを移動、名前の変更 |
cp | オプション表示-i(--interactive):上書きする前に確認-n(--no-clobber):存在するファイルを上書きしない -f( --force):強制的に上書きする -R,-r(--recursive):コピー元にディレクトリを指定した場合、再帰的に(サブディレクトリも含めて)コピーする -a(--archive):サブディレクトリや属性なども含め、可能な限り全てを保持しながらコピーする |
ファイルをコピーする |
mkdir | オプション表示-m:作成するディレクトリのパーミッションを設定する-p(--parents):必要に応じて親ディレクトリも作成する |
ディレクトリを作成 |
cat | オプション表示-n:行番号を表示-b:空白行を飛ばして行番号を表示 |
ファイルの中身を確認(編集はできない) |
vi | Escキーで入力モードとコマンドモードの切り替えをする | テキストエディタを起動し、ファイルの中身を編集したりファイルを作成できる |
chmod | オプション表示-v:コマンド実行時に詳細を表示-R:ディレクトリ内の複数のファイルも変更対象とする |
パーミッション(権限)を設定、変更 パーミッションの有効無効は0~7の数値で表す 例:chmod 777 test.txt 所有者・グループ・その他ユーザーに読み込み、書き込み、実行権を与える |
chown | -R:ディレクトリ内の所有権も変更する | ファイルやディレクトリのユーザーやグループの所有権を変更 |
pwd | オプション表示-L:現在の作業ディレクトリの絶対パスを表示(オプション未指定も同じ)-P:現在の作業ディレクトリの絶対パスを表示 シンボリックリンクの場合はそれが示すディレクトリを表示 |
現在の作業ディレクトリの表示・確認 |
uname | オプション表示-r:カーネルのバージョンを表示-n:ホスト名を表示 -p:プロセッサの種類を表示 |
システム情報を表示・確認 |
date | -u:協定世界時を取得する | 現在の日時を取得 |
rm | -i:削除前にメッセージで確認 -r:ディレクトリの削除 |
ファイル・ディレクトリを削除 |
grep | オプション表示-i:大文字と小文字を区別しない-E(egrepコマンドと同じ):拡張正規表現で検索 |
ファイル中の文字を検索 |
sudo | - | スーパーユーザーでコマンド実行 ⇒実行できる他のユーザー権限を一時付与して実行 |
su | - | ログインし直さずに他のユーザーに切り替える |
よく使うかもしれないオプションを抜粋し記載してますが他にも沢山あります。
おまけ
通信業界の業務でよく使ってきたコマンドとしてtcpdumpがありました。
これはパケットを取得するためのコマンドです。
通信系やネットワーク関係の業務で使用するかもしれないですね!
通信上で細かく分けてデータを送受信するのですが、その分かれたデータのことをパケットといいます。
使用例:
# tcpdump host 192.168.1.111 and port 8080
192.168.1.111 が送受信する 8080番ポートのパケットをキャプチャする。
また、pingコマンドもよく使用していました。
これは疎通を確認するためのコマンドです。
相手側から正しい応答が返ってくれば、機器間でのネットワーク接続や設定に問題がないことが確認できます。IPアドレスを持っている機器なら、pingで疎通確認ができます。
疎通確認とは簡単にいうと繋がっているかどうかです。
通信で問い合わせを行い正常に応答が返ってくるかを確認します。
使用例:
# ping [オプション] [対象のIPアドレスまたはドメイン名]
対象のIPアドレス宛に疎通確認を行う。
最後に
ITでお仕事をするにあたりLinux環境で業務することがあるかもしれません。
実際は業務しながら身に付けていかれると思います。ざっくり頭に入れておくだけでも理解度が変わってくるかと思いますので、ぜひ学んでみてください。
お読みいただきありがとうございました。