この記事は作業用BGM(個人or社内) Advent Calendar 2015の23日目です。
投稿日が一日遅れました。ごめんなさい!
開発をする上で作業用BGMの存在は非常に大きいと思います。でも、そこにクラシック曲を使用している方ってあまりいないのではないのではないでしょうか。完全に僕の勝手な思い込みです。はい。
せっかくなので、作業用BGMとして使えそうなクラシック曲を開発のシーンごとに大真面目に考えてみることにしました。
出来るだけメジャーどころから、数曲ご紹介することにします。
作業開始時に聴くBGM
開発作業の開始時にスムーズにエンジンをかけるためには、まずは指が自然と動いてしまうようなBGMを聴きたいですね。指を動かして叩くものといえばキーボードですが、クラシック音楽にもキーボードは登場します。
そう、ピアノです。
ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
プログラミングって常にキーボードを叩いてる訳ではなく、書いては考え、書いては調べ、という形で書く時と書かない時が交互にやってくるものですよね。そう考えるとただのピアノ曲よりは他の楽器と切り変わりながらの演奏となる協奏曲が適しているように思います。
中でも最初から大きな盛り上がりを見せるこの曲は最適です。開幕のピアノソロに合わせてとりあえず手を動かして、弦楽にバトンタッチしたらその日の実装方針を考えましょう。
個人的には18:15あたりからのホルンとピアノの絡みが大好きです。
テスト駆動開発をするときのBGM
テスト駆動開発はテンポが大事。ユニットテスト作成→実装→リファクタリングの流れをいかに小気味よく回していけるかが勝負です。
曲の節目がはっきりと、定期的に訪れる曲が良いですね。
ラヴェル「ボレロ」
メロディの定期的な繰り返しと言えばこの曲。様々な音が折り重なって最終的に盛大な成果物が生まれていくあたりも、まさしくプログラミング向きと言えるでしょう。
なお、リンク先のパリ音楽院管弦楽団の演奏は個人的に最高の名演です。特に1:55過ぎからのバソンの音!一般的に用いられるファゴットとはまた違う、美しい音を奏でています。うっとり。
デスマーチを乗り切るためのBGM
プロジェクトが炎上してどうしようもない時ってあると思います。そんな時には心に勇気を与えてくれるような、そんなBGMが欲しくなりますよね。
シベリウス 交響詩「フィンランディア」
帝政ロシアの圧政下にあったフィンランドの独立へ向けた闘争と勝利をイメージして書かれたと言われるこの曲は、金管メインの深い絶望から始まり、そして弦楽による長い苦しみが訪れます。
それに耐えて耐えて、遂に4:00前後からの勇ましい旋律をもって立ち上がり、6:10からの小さくはあるが、確かにそこある希望を見出していく。まさにデスマーチを乗り越えるのにふさわしい曲と言えるでしょう。
クラシック音楽を聴いてみませんか?
世の中には多彩な音楽が溢れていますが、クラシック音楽ほど多くの顔を持つジャンルは無いと思います。楽曲の多彩さもそうですが、演奏者・指揮者によって同じ曲でも全く違う聞こえ方をすることもあります。(この辺は面白い比較動画がYouTubeにたくさん挙がっているので聴き比べてみると良いでしょう)
そもそも「クラシック」の1ジャンルにあれだけ長くの音楽の歴史を詰め込んでしまうのが間違いでもあるのですが・・・。
何から聴いたら良いかわからない人向けに、オススメの聴き広げ方を二種類ご紹介します。といってもごく普通の方法ですが。
- 好きな曲を1曲見つけて、同じ作曲家の曲をひたすら聞く。そこからその作曲家に影響を与えた人と、その作曲家から影響を受けた人に手を広げていく。
- 好きな楽器を決めて、協奏曲を色々と聞く。そこから交響曲などへ手を伸ばし、全体の中でその楽器が活躍するシーンを見つけることに喜びを見出す。
ちなみに僕は前者で、交響曲の父と呼ばれるハイドン大先生が大好きでした。交響曲104番は神。
余談:僕が普段聴いてる作業用BGM
ところで色々語ってるお前は普段一体何聴いてるんだ、という話ですが、 ぶっちゃけゲームミュージックしか聴いてないです。
最近のおすすめは浅野隼人先生の四文字熟語シリーズでしょうか。
紫電清霜
https://www.youtube.com/watch?v=RUjFC_jMr-A
雲烟飛動
https://www.youtube.com/watch?v=WUhAKVY2DMg
あとコーディングで乗ってる時は目黒大明神の激しめの曲を聴きます。
YouTubeじゃないですがアバタールチューナーのバトルBGMとか。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2423971
お後がよろしいようで。