この記事は リンク情報システム が主催するイベント「Tech Connect! Autumn」のリレー記事です。
「Tech Connect! Autumn」は engineer.hanzomon のグループメンバによってリレーされます。
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#はじめまして!
8日目担当の@huraです。
タイトルを見て、
「あれ?今回はいつもと雰囲気違うなぁ」
「もっと技術的な事を知りたいのに・・・」なんて思った方はごめんなさい。
ワタシハギジュツシャデハアリマセン。
IT企業の人事担当としてこの記事を書かせていただきました。
技術的な記事の中の、“箸休め”的感覚で読んでもらえるとうれしいです。
ITエンジニアの市場価値ってどのくらいでしょうか?色々な指標はあるとは思いますが、
人事担当ならではの目線で探っていきたいと思います!
#「有効求人倍率」って聞いた事あります?
転職を経験した人なら、ご存知かもしれませんね。
知らない人のためにちょっと解説・・・
有効求人倍率とは、
厚生労働省が毎月発表している“求職者に対する求人数の割合”のことです。
つまりは、(ハローワークで募集中の求人数)÷(ハローワーク登録の求職者数)で
出てくる数値のことなんです。
例えば・・・
100件の求人に対して、求職者200人だと→ 0.5倍(1人に0.5件の仕事がある)
100件の求人に対して、求職者50人だと→ 2倍(1人に2件の仕事がある)
っていう考え方で、人事やHR企業の担当者が市況感を把握する為の数字の一つです。
#現在はどのくらいなの?
2018年7月の数値は、なんと1.63倍!東京都は2倍を超えています。
・・・で?・・・それが何?なんていう声が聞こえてきそうですが。
そうなんです。初めて聞く人はそうなりますよ。
普段から気にしていないと、この数値が良いのか悪いのか分からないんです。
そこで、分かりやすい指標を・・・
・2008年リーマンショック。その翌年2009年の有効求人倍率は0.47倍。
・有効求人倍率が1.6倍を超えたのは1974年以来44年ぶり。
どうです?ちょっとイメージが沸きませんか?
この数値は、企業側(採用担当者)からは脅威ですね。求職者側にはうれしい限りですけどね。
#ここからが本題です。
全体の市況感は分かったところで、IT業界で働くSEやプログラマーといったITエンジニアを見てみましょう!
おや?
あれれ?
どうやら、厚生労働省のデータでは、職種毎の数値は出してないっぽいデス。
そこで、多くのHR企業は、「転職求人倍率」なる有効求人倍率と似て非なる数値を発表していますので、
そちらを参考とします。(多少強引ですが、この際やむなしです。)
考え方は基本的には同じで、(各社にオーダーのある求人数)÷(各社に登録している求職者数)ということになります。
ではいよいよ。
いったいどのくらいなのかな~?ちょっと高めなんだろうな~。
って軽い気持ちで覗いてみると・・・
A社 6.88倍
B社 5.60倍
・・・以下省略
なんと、(各社バラつきがあるが・・・)だいたい5倍~7倍!
Oh・・・予想の斜め上をいってました。なんとも恐ろしい数字を見た気がします。
ITエンジニアが仕事を探す際には、5~7件の求人から選ぶことができるようです。
逆に考えると、5~7社のIT企業が、1人のITエンジニアを取り合っている。ってことになりますね。
また、一言でITエンジニアといっても、経験値やレベルは人それぞれのはず。
高い技術を持ったITエンジニアと出会うには、5~7社どころじゃないでしょう。
正確な数字は分かりませんが、10社以上のライバルがいると言っても大袈裟ではなさそうです。
もう、アレですね。
・・・・
・・・
・・
伝説のポ○モンと出会うより難しいんじゃないですか?
という事でまとめると、求人倍率から見るITエンジニアの価値は!
今ならその技術力を買いたい!欲しい!っていう企業が少なくとも5社以上あるってことでした。
うーん。IT企業の人事の苦難は、当分続きそうですね。はぁ・・・。
さて、明日の投稿からはこれまで通り技術的な内容に戻ります。ご安心を♪
それでは、また!