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【メモ】LaTeXのプリアンブルを書き出してみる

Last updated at Posted at 2021-09-27

 そういえばプリアンブルを追加しっぱなしで忘れかけているので、勉強も兼ねて現在のプリアンブルを書き出してみます。

documentclass, graphicx.sty

\documentclass[dvipdfmx]{jsarticle}
\usepackage{graphicx}

 \documentclassは原稿全体の体裁を決める命令。和文の短いメモ書きだったり論文だったりであればjsarticleで十分。英語で書く場合はarticleにしないといけませんね。
 graphicxは図の取り込みに必要なパッケージ。正直おまじない程度にしか理解していない。

AMSパッケージ

\usepackage{amsmath}
\usepackage{amssymb}

 種々の特殊記号や高度な数式を書けるようにするパッケージ。入れないと人権がなくなるので、人権が欲しい人は入れましょう。
 amsthm.styについては後述。
 

enumerate.sty

\usepackage{enumerate}

 箇条書きで用いるenumerate環境のカスタマイズができるパッケージ。デフォルトの番号付き箇条書きでは、番号が「1., 2., 3., ...」と振られますが、これを「(a), (b), (c), ...」とか「i), ii), iii), ...」などのように変えられます。詳しくはこちら:

 最近では新たにenumitem.styなるパッケージが出てきた。こちらのほうがカスタマイズが豊富らしい1
 enumerate.styにしてもenumitem.styにしてもかなり便利なので、入れたほうがいいです。

proof.sty

\usepackage{proof}

 証明図を書くときに必要なパッケージ。数理論理学をやる人ならまあ必須。
 これは日本語による説明書きがないので、今度しっかり解説記事を書きたいですね。

qtree.sty

\usepackage{qtree}

 木構造を書くときに必要なパッケージ。一回入れたけどあんまり使ってない。

subcaption.sty

\usepackage{subcaption}

 図を並列して配列するためのパッケージ。長らく使ってないので使い方を忘れました。

siunitx.sty

\usepackage{siunitx}

 SI単位系はじめ、単位をきれいに書けるパッケージ。数式内でも、たとえば\SI{30}{kW}と入力するだけで $30 \ \textrm{kW}$ と出力されます2。数字と単位の間を半角スペース分あける、単位は立体にするといった規則に自動で合うように出力できます。
 現在の分野(数理論理学)ではほとんど使いませんが、物理・化学などを先行する人にとっては必須のパッケージ。私も学部の授業で実験レポートを書いたときに入れたのを思い出しました。

xcolor.sty

\usepackage{xcolor}

 文字色とか背景色を変えられるパッケージ。HTMLオプションを使えばカラーコードが使えるので超便利。
 まあ文書の作成だけならほとんど使わない。私は後述するlistingで使っています。

tikz

\usepackage{tikz}
\usetikzlibrary{automata}

 みんなだいすきTikz tex内部で図を書けるというスグレモノなのでこれは入れておくといいです。
 拡張機能を使ってさまざまな図を書くことができます。私はオートマトンを楽に書けるautomataを使っています。

amsthm.sty

\usepackage{amsthm}
\theoremstyle{definition}
\newtheorem{dfn}{Definition}[section]
\newtheorem{prop}[dfn]{Proposition}
\newtheorem{lem}[dfn]{Lemma}
\newtheorem{thm}[dfn]{Theorem}
\newtheorem{cor}[dfn]{Corollary}
\newtheorem{rem}[dfn]{Remark}
\newtheorem{fact}[dfn]{Fact}
\renewcommand{\qedsymbol}{$\blacksquare$}

 過去の記事で紹介した定理・証明環境です。数学はじめ理論系分野ではほぼ人権パッケージ。

listings.sty

\usepackage{listings}
\lstset{
    basicstyle={\small\ttfamily},
    columns={fullflexible},
    frame=tlrb,
    rulecolor=\color{black},
    backgroundcolor=\color{black!10}
}

 プログラムのソースコードを直接貼り付けるためのパッケージ。lstlisting環境を使えば、プログラムのコードを直接テキストファイルとして貼り付けることができます。
 これも学部時代に課題で使ったっきりで今は有効活用できていません。

本質情報まとめ

  • amssymb, amsmathは人権パッケージなので必ず入れよう
  • enumitemは便利なので分野を問わず入れよう
  • 自然科学系ならsiunitxを入れて単位入力をしよう
  • 数学系ならamsthmの環境を作ろう

おしまい

  1. 例えば、場合分けのカウンターを太字にすることができる(「(a), (b), (c), ...」)。

  2. ちなみにQiitaでは\SIが使えなかったので$30 \ \textrm{kW}$と記述しています。siunitx.styを使わない場合はこのように入力することになりますが、面倒ですね。

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