Netlifyのプロダクト・マネージャーMike Chirokas氏が、Jamstackを採用することのメリットを数値化し、その検証結果をオンデマンドセッションで語ってくれました。
今回はその内容をご紹介します
目次
モダンなWeb開発
生産性とパフォーマンス
サイト開発の日数:90%削減
開発者の工数:20%削減
サイト訪問者数:10%増加
コンバージョン率:8%増加
コスト削減
スピーディーなサイト移行
まとめ
モダンなWeb開発
Jamstack開発した場合に得られるメリットは、主に2つあります。
・開発のスピードが速い
・サイトのスピード速い
しかも、その速さには安定性があります。安定した速さからは、余剰の時間が生まれます。会社や顧客にとって、ひいては会社スタッフの家族にとっても良いことと言えるでしょう。
たとえば、Drupalのアップデートについて心配しながらプライベートな時間を過ごす必要もないのです。
生産性とパフォーマンス
Netlifyを使用したJamstack開発と、従来型の開発。
生産性とパフォーマンスを数値化したデータを見比べてみましょう。
Fortune 100に名を連ねる、ある企業に調査協力してもらいました。
毎年50ものWebサイトを立ち上げている企業です。
サイト開発の日数:90%削減
従来型のNetlifyを使用しない方法では22日間に渡るプロセスが必要でした。
しかし、Netlifyを使用するようになってから、これがわずか2日に削減されました。
開発用サーバー・検証用の仕組みを作らなくて良いこと、開発者がリモートで働けることなどの要素が関係しています。
開発者の工数:20%削減
なぜ工数が削減されるのでしょうか。
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開発者間のコラボレーションがスムーズ
WordPressでは、設定に小細工をする必要があったり、開発者ごとに環境を用意するのにも時間がかります。
Netlifyでは同じステージング環境が使えるため、だれかが加えた変更が開発者間ですぐに確認することができます。 -
誰でもパブリッシュできる
Netlifyでは、コンテンツ製作者やマーケティング担当者が自分でヘッドレスCMSに記事を投稿することができ、直ちに反映されます。 -
DevOpsチームが要らない
従来型のシステムでは、「エラーが発生した」「動きが遅い」といった場合に対応するDevOpsチームを必要とします。
Netlifyではそうしたチームが不要です。
サイト訪問者数:10%増加
Googleの各種ツールには「ページ・エクスペリエンス」という指標があります。Webサイトの訪問者がインタラクトする際の快適さを表すものです。
この指標に基づいて、Netlifyの顧客サイトを調べてみました。
すると・・・
Core Web Vitalsやモバイル対応など、Googleの指標が大幅に改善。
下の図の棒グラフは、Netlifyを使用しているサイトの実績です。
Lighthouseのスコアが、モバイルでは63、デスクトップでは35ほどアップしています。
このことが、サイトの訪問者数の増加に繋がっていることがわかります。
コンバージョン率:8%増加
上の図を見てください。
4週間に渡り、37のサイトから3000万セッションのデータを分析したものです。
結果、リテール分野のサイトでは8.4%、旅行関係のサイトでは10.1%のコンバージョン率の増加が確認できました。
また、パンマクミラン社のサイトでは、従来の仕組みからのデカップリングを実現することで、コンバージョン率が25%も増加しました。
さらに、ゼンハイザー社のサイトに至っては、137%ものコンバージョン率増加を達成しています。
もちろん、デザインのアップデートなど別の要因も加味してのことですが、それでもこれは見逃せない数字です。
コスト削減
コストに関しても削減できる実例をご紹介します。
パンマクミラン社では、Netlifyに移行することでAzureに使っていたコストを半減することができました。
様々な技術者を雇うのではなく、JavaScriptの開発者だけで用が足りるのもポイントです。
システムのアップグレードに必要なコストを40%程度までは削減できる見込みです。
スピーディーなサイト移行
上の図は、ゼンハイザー社のサイト移行スケジュールです。
かなり大型の複雑な仕組みにも関わらず、わずか11週間で移行。
Jamstackの優位性をはっきりと示しています。
まとめ
今回のセッションでは、具体的な根拠のある数字を挙げて、モダンなWeb開発手法のアドバンテージが紹介されていました。
割と漠然と語られることの多いJamstackの優位性ですが、具体的に示すことができる根拠として役立つのではないでしょうか。
コンバージョン率やサイト訪問者数などの指標は10%程度と、驚くほどの増加率ではありません、かえって信頼性の高い現実的な率であると感じます。
サイトが速くロードされるようにしたり、モバイルに対応したりするだけで、1割程度は確実に改善できることがわかる、心強いデータです。
改めて、Jamstackの優位性をはっきりと示すセッションでした!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました
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https://www.science.co.jp/document/jamstack.html