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コンテンツSEOから見たJamstack【前半】

Last updated at Posted at 2021-06-08

『SEOで成功するためのJamstack』では、テクニカルSEOについて説明してきました。この記事では、コンテンツSEOやオンページ・オフページの最適化にフォーカスしていきたいと思います:point_up:

著者:Nebojsa Radakovic 2021年3月9日
原文:https://bejamas.io/blog/content-seo/

1.jpg

Jamstackの話はとりあえずここまでです。あなたがSEO担当者でも、マーケティング担当者でも、開発者でも、コンテンツSEOの基本を説明しているガイドの残りの部分を読むことを強くお勧めします。

今回のように分量の多い記事の場合、数ページに分割することをお勧めします。読み込み速度の速いJamstackを使用しているページでも、全てのコンテンツを詰め込むと読み込み速度が遅くなります。また、1ページ目がクリックされると、そのページのコンテンツを気に入ったという情報をGoogleに提供します。そして、ページ数が増えれば、より多くのキーワードが増え、結果として順位を上げることができます。ページの滞在時間が長くなり、直帰率や平均ページセッション数にも影響を与えます。

刻々と変化する複雑さと、潜在的なランキングシグナルの数を考えると、SEOを理解することは、1つや2つのシグナルを知ること以上に重要です。大局的に物事を見ることが必要です。

Jamstack SEOガイドのパート1では、JamstackウェブサイトのテクニカルSEOを紹介し、どの様にテクニカルSEOがコンテンツを補完して、より良い順位を獲得するかについてお話しました。

ここでは、ウェブサイトのコンテンツに注目してみましょう。
大きく分けて、コンテンツの問題はこの2つのセグメントのどちらかに分類されます。

1.オンページの最適化:キーワード調査、コンテンツ、キーワードの配置、メタタグ、コンテンツ構造、Hタグ、コンテンツプルーニングなど
2.オフページの最適化:ドメインオーソリティ、リンクビルディング、ブランドビルディング、PR、ソーシャルシェアなど

以上の2つについて詳しく解説している記事は多くあります。

そのため、他の記事とは少し違った方法でコンテンツSEOについてアプローチしたいと思います。オンページ/オフページ最適化のヒントやコツではなく、コンテンツSEOフォローのアプローチを紹介します。初心者や専門家を問わず、一般の人々に説明するのにちょうど良い説明だと思います。

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コンテンツSEOフローでは、各トピックを個別に説明するのではなく、コンテンツSEOのベストプラクティス(オンページ/オフページの部分)をカバーし、理解し、プロジェクトに取り入れるためのステップバイステップのフレームワークを提供します。

1. キーワード調査

サービスやプロダクト、コンテンツはビジネスの中核となるものですが、オーディエンスが適切だと思って検索しているキーワードは、コンテンツやデジタルマーケティング戦略全体の基礎の部分です。

キーワード調査では、興味のある分野でユーザーが何を、どれだけ、どのように検索しているかという情報を得ることができます。そして、その情報をどのような形式で入手することを期待しているのかまで、得ることができます。

キーワード調査は、ウェブサイトのコンテンツで狙うべき戦略的なキーワードを見つけるためのもの、と多くのガイドや記事に書かれています。

誤解を恐れずに言えば、それはある程度は正しい。上の文章を言い換えてみましょう。

キーワード調査は、ウェブサイトのコンテンツで狙うべき戦略的なキーワードや、ウェブサイトのランキングに沿ったキーワードを見つけるためにあります。

それは素晴らしいことですが、何から始めればいいのでしょうか?また、どのようにしてターゲットとすべきキーワードを知ることができるのでしょうか?

始める前に、キーワード調査は、あなたのウェブサイト(権威、信頼できるリソースであるか、ページ数など)、目標(ブランディング、露出、トラフィック、リードの収集、販売が目的か)、競合他社(およびその権威など)、そして最後にあなたがいる業界に依存することを覚えておいてください。その意味では、上位表示できるキーワードも同様です。

まず、あなたのビジネスについて知っていることや、達成しようとしている目標に基づいて、重要で関連性のあるキーワードやトピックのリストを作ることから始めましょう。すでに知っている人は、競合他社をチェックして、その中で何をしてきたのかを確認します。そうでない場合は、選んだキーワードから探します。

この時点での一番の味方は、Googleと、いくつかの無料または有料のキーワード発見ツールです。

・Googleの検索結果
・Google検索でのオートサジェスチョン
・Google検索での類似検索
・Answer the PublicやUbersuggestなどの無料ツール
・SEMrush、Ahrefs、Mozなどの有料ツール

これらを使ってすでにターゲットの業界やキーワードで何が起こっているかを理解し、ターゲット層が何を検索しているのか、どのように検索しているのか、どのキーワードを使っているのか、そのキーワードはどのくらい人気があるのか、そのキーワードの検索ボリュームはどのくらいなのか、そのキーワードの検索結果に表示されている一般的な意図は何なのか、そのキーワードで上位表示させるには何が必要なのかを明確に把握します。

それらを使って競合を理解し、キーワード、コンテンツ、バックリンクプロファイルの戦略における良い面と悪い面を分析します。ビジネス上競合他社だったからと言って、必ずしもコンテンツ上も競合他社になるとは限りません。その答えは検索結果の中にあります。

1-1 ロングテールキーワード

トップブランドから新しいビジネスまで、Tシャツを作っているすべての人が、TシャツというキーワードでGoogle検索結果の1位に表示されることを望んでいます(月間平均検索数30万件ほど)。それは、検索ボリュームが大きいほど、質の高いランキングを得るために必要な競争と努力が大きくなるため、難しいことです。

新規事業であればなおさらです。オーソリティブランド、つまりキーワードのテーマにおいてGoogleがオーソリティと認めたブランドが存在するキーワードでは、いくら新規事業者が優れていても、公平な勝負をするのは難しいです。

そのため、新規参入の企業には、検索ボリュームの少ないロングテールキーワードを狙うことをお勧めしています。興味深いことに、これらのキーワードは、検索者が探しているものをより具体的に表現するため、より良いコンバージョンを得ることができます。

ですから、もし私たちがTシャツビジネスを始めるとしたら、Tシャツのキーワードを狙うのは難しいでしょう。それよりも、「Jamstack Tシャツ」のようなキーワードを狙った方が、キーワードの配置やコンバージョン、つまりTシャツを売るという観点からは良い選択肢となるのではないでしょうか。

ほとんどの記事では、ボリュームが大きく、競争率の低いキーワードを探すべきだとされています。ぜひ、この2つのフィルターでビジネスバリューを判断してください。競合性の低いキーワードは、ランキングに入りやすいだけでなく、一度ランキングに入れば、ボリュームのあるキーワードを狙うための基盤や権威となることを覚えておいてください。

1-2 キーワードの難易度

有料のツールを使用している場合、キーワード難易度(KD)と呼ばれる指標があります。

まず、KD値は(ツールごとに測定方法が異なるため違う値が出ることを念頭に置いてください。)また、KDをあまり頼りにし過ぎないようにしてください。そのキーワードをターゲットにする前に、必ず手動で検索結果を確認し、現実のキーワードの難易度や検索意図を判断/評価するようにしてください。

結局のところ、適切なキーワード調査は、SEOの取組を後押しするだけではなく、関連するトラフィックの収益につなげることができ、また価値あるキーワードを見つけることにも役立ちます。つまり、たくさんのトラフィックを集めたとしても、それらを変換できなければ意味がありません。

しかし、キーワード調査がうまくいったからといって、くだらないウェブサイトやコンテンツからは逃れられません。

2. 検索意図とドメイン/ページオーソリティ

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適切なキーワードリサーチのためには、検索意図やドメイン/ページのオーソリティを考慮する必要があります。サブタイトルを見て、「変わった組み合わせだな」と思われた方も多いのではないでしょうか。前者は本物のランキング要素であり、後者は上位のSEOツールで使用される暫定的な数値です。詳細に説明します。

2-1 検索意図

Googleは、検索者の質問に最も関連性の高い結果で答えることを常に追求しています。つまり、検索クエリの背後にある検索者の意図を理解できることが、彼らの最終目標なのです。

あなたが2021年にGoogleの検索結果で順位を上げたいのであれば、検索意図を理解してコンテンツを作成することが重要だということです。重要なのは、クエリ/キーワードの背後にある意図であり、あなたのコンテンツがどれだけ重要なことを解決できるかということです。

大まかに言えば、検索意図には、Informational(情報)、Navigational(ナビゲーショナル)、Transactional(取引)、Commercial Investigation(買い物の調査)の4つのタイプがあります。それぞれについて、簡単に説明しましょう。

2-2 Informational (情報)

検索クエリで特定の質問をしている場合や、特定のトピックについてもっと知りたいと思っている場合は、情報提供の意図を持っている可能性が高いです。ブラッド・ピットとは何者か」「Jamstackとは何か」などの質問や、「空港への行き方」などの方向性の質問、「サッカー」「大学教育」などのトピック/キーワードの質問がこのタイプに該当します。

2-3 Navigational (ナビゲーショナル)

「Bejamas」や「Gmail sign in」など、特定のウェブサイトを検索する場合、ナビゲーションのタイプに当てはまります。

2-4 Transaction (取引)

購入や動画視聴など、何かをしようとしている人は、トランザクショナルインテントで検索します。「iPhone 10の価格」や「namecheapのクーポン」、「secrid miniwalletの購入」などのクエリはすべてこのカテゴリに該当します。

2-5 Commercial Investigation (買い物の調査)

近々何かを購入する意思はあるが、購入前に情報を得たいと考えている人は、買い物の調査の意図があります。つまり、「iPhone vs. Android」や「iPhoneのレビュー」、「最高の財布」、「近くのレコードショップ」、「ロンドンの格安ホテル」などのクエリは、すべてここに該当します。

2-6 ローカル検索

一部の記事では、ローカルクエリを別のタイプとして認識しています。それらは、ローカルな結果を参照する検索クエリです。つまり「近くのカクテルバー」や「近くの映画館」を検索する場合です。ほとんどは意図的なタイプのクエリに簡単に適合します。

2-7 ドメイン/ページオーソリティ

ドメイン・オーソリティ/ドメイン・レーティングは、ウェブサイトの強みを理解することを目的とした指標です。Googleが似たようなものを使用しているかもしれませんが、これらの指標はツールによって定義されています。つまりお伝えしたいことは、ドメイン・オーソリティやその他の類似した指標(KDなど)は、「あるもの」ではなく、「あるかもしれないもの」の指標として使う必要があるということです。

ほとんどのツールは「全体的な」意味でのオーソリティ指標を提供していますが、これでは、ただでさえ曖昧な指標にさらに不確実性をもたらしてしまう可能性があります。これに業界の側面を加えて、全体的なものにするのではなく、「特定の業界やトピックにおけるオーソリティ」という指標にした方が、SEOにとっては有効だと思います。

最後に、検索エンジンや「オーソリティ」という指標で権威あるサイトを確立するためには、時間と慎重な計画(キーワード調査、コンテンツの質・量、バックリンク)が必要です。例えば、「オーソリティ」指標が高いドメインは、通常信頼できるリソースであるため、コンテンツを公開し、他のドメインよりもはるかに早くランクインすることができます。

自分のサイトや自分自身をオーソリティとして確立し、既存のオーソリティサイトからリンクを獲得することは、ランキングに大きな影響を与えます。

2-8 2つを一緒に

では、なぜこの2つを一緒に考慮する必要があるのでしょうか。その答えは検索結果の中にあります。このガイドの例では、以前にランクインしたことがあり、優れたコンテンツを持っているにもかかわらず、ヘッドレスCMSというキーワードではそれほど上位に表示されなくなった理由を説明しています。

また、MozのRand Fishkin氏が投稿した「Optimizing for searcher intent in 7 visuals」も参考になります。

ケーススタディでは、Jamstackを使ってお客様のために行った改善を紹介しています。もしあなたがJamstackに最適なプロジェクトを持っていたり、あなたのウェブサイトをよりパフォーマンスの高いスタックに移行したいとお考えでしたら、ぜひお話しましょう。

コンテンツSEOから見たJamstack【後半】に続きます!

読んで下さり、ありがとうございました:bow_tone1:

Jamstackに関心がある方はこちらまでお問合せください!
株式会社ヒューマンサイエンス
https://www.science.co.jp/

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