はじめに
この記事はGitHub Actions Advent Calendar 2021の12月19日分の記事になります。
今回はGitHub Actionsを活用して同人誌の簡易校正とビルドを行ってみたことを書く予定です。
私は恢徳堂という評論サークルもやっていますが、作っている同人誌はここ最近 GitHub Actions を使ってビルドしております。
私の事例が参考になれば幸いです。
自作のテンプレートの紹介
縦書き
横書き
これが、コードでできることの設定をあらかた含んだリポジトリになります。
だいたい以下のような機能を備えています。
- Re:VIEWによる書籍作成
-
upLaTeXによる版下作成 + 縦書き設定
- 版組はjlreqを使用
- 表紙に枠線を追加
- GitHub Actionsによる自動ビルド
-
textlintによる簡易校正
- プリセットはSmartHR作成のプリセットをそのまま使用
- 校正が正常に終わらないとビルドしないようになっている
-
textlintによる簡易校正
ここで別途用意しなければいけないのは GitHub Discussions と GitHub Projects のかんばんボード、そして Wiki ですが、これを用意すれば確実に GitHub とお好みのエディタ(だいたいVisual Studio Code)を用意すれば本が作れてしまう環境になっています。
なぜ GitHub Actions を使おうと思い立ったのか?
最初に同人誌を書いたときは Sphinx を使っていました。もちろん、その時にビルドはコマンドラインを叩いての手動でした。
その次から Re:VIEW に切り替え、しばらくは手動でビルドを行っていましたがあるとき Wercker というプライベートリポジトリでも無料で使える CI サービスがあると聞き、それを使うようになりました。
しかし、ここ最近(9月ごろ)から挙動がおかしく1なり、 GitHub Actions なら安定してビルドができそうということで移行しました。 GitHub Actions を無料で制限を超えて使うにはパブリックリポジトリにする必要があり、初めて CC-BY-4.0 ライセンスのもとでオープンソースとして執筆を行う2ことにしました。
最後に
今回の顛末は、来たるコミックマーケット99に出展する小江戸らぐの新刊、『LinuxUser 2021冬号』でも書いています。ここには書ききれなかったことも載っているので、是非ともお手にとってご覧ください。
皆さんも、是非楽しい同人誌執筆ライフを過ごしてみませんか?