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Devinの設定と連携方法

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Devin AI 2.0の設定完全ガイド:開発効率化を実現する最強のAIエンジニア

はじめに

Devinは「AIソフトウェアエンジニア」として、コーディング、デバッグ、テスト、PRレビューなど様々な開発タスクを自律的に実行できる画期的なツールです。この記事では、すぐに実践できるDevin AI 2.0の設定方法と活用テクニックを解説します。

GitHubとの連携設定

Devinの真価を発揮するには、GitHubとの連携が欠かせません。設定手順は以下の通りです:

1. GitHub連携の基本設定

  1. Devinアカウントで app.devin.ai/settings/integrations にアクセス
  2. 「Connect to GitHub」ボタンをクリック
  3. GitHubにリダイレクトされるので、組織アカウントを選択(個人ではなく会社のアカウントを推奨)
  4. Devinにアクセス権を与えるリポジトリを選択(全リポジトリまたは特定のリポジトリを選択可能)
  5. 権限を確認して「Install」をクリック
  6. Devinの設定ページに戻り、連携が完了したことを確認

2. GitHubの権限設定とセキュリティ

Devinは以下の権限を必要とします:

  • コードの読み取り・書き込み(新しいブランチの作成、PRのオープン)
  • PR上でのコメントやレビュー
  • リポジトリの設定・フックの管理

セキュリティのベストプラクティス:

  • マスターブランチには保護を有効にし、マージ前にチェックを強制することを推奨
  • Devinはマスターブランチに直接プッシュできないよう制限が望ましい
  • 新規リポジトリの作成権限はDevinにはありません

Slackとの連携設定

チームの効率を最大化するには、Slackとの連携も設定しましょう:

1. Slack連携の基本設定

  1. Devinアカウントで app.devin.ai/settings/integrations にアクセス
  2. Slackセクションの「Connect」ボタンをクリック(Slack管理者権限が必要)
  3. Slackの認証画面で許可をクリック
  4. 連携後、ステータスが更新されたことを確認

2. Slackでの使用方法

Slackでの基本的な使い方:

  1. DevinをSlackのチャンネルに招待
  2. @Devin でタグ付けしてタスクを依頼
  3. Devinはスレッド内で返信し、作業の進捗を報告
  4. 添付ファイルも含めることが可能

さらに、Web UIから開始したセッションをSlackチャンネルに送信して、チーム全体での協力を促進することもできます。

最初のセッションの開始方法

基本的な操作方法

Devinを使い始めるには、以下の方法があります:

  1. Webアプリからapp.devin.aiにログインし、新しいセッションを開始
  2. Slackから:適切なチャンネルで@Devinをタグ付けしてタスクを依頼

高度な設定と活用テクニック

Knowledgeの活用

「Knowledge」機能は、Devinが常に参照できる情報を登録する機能です。チームの設計ガイドラインやベストプラクティス、社内ライブラリの使い方など、重要な情報をDevinに教えることができます。

Knowledgeの登録方法

  1. app.devin.ai/settingsの「Knowledge」セクションにアクセス
  2. 「Add Knowledge」ボタンをクリック
  3. 「Trigger Description」に情報を呼び出すトリガーとなるキーワードを入力
  4. 「Content」に具体的な情報を入力
  5. リポジトリの適用範囲を選択(特定のリポジトリのみか全リポジトリか)

Knowledge活用の具体例

例1: コーディング規約の登録

Trigger Description: JavaScript coding standards
Content: 
1. 変数名はcamelCaseで記述する
2. インデントはスペース2つを使用する
3. 関数の前後には空行を入れる
4. コメントはJSDocスタイルで記述する
5. クラスメソッドにはthisを含む型定義を明示する

例2: プロジェクト固有の依存関係の説明

Trigger Description: project dependencies
Content:
- APIクライアントには@acme/api-clientを使用する
- 日付操作にはdate-fnsライブラリを使用する
- フォーム検証にはzodを使用する
- テストにはjestとreact-testing-libraryを使用する
- コードフォーマットにはprettierとeslintを使用する

例3: デプロイ手順の説明

Trigger Description: deployment workflow
Content:
1. プルリクエストがマージされると、GitHub Actionsが自動的にビルドを実行
2. テストに合格すると、ステージング環境にデプロイされる
3. ステージング環境のURIは https://staging.example.com
4. プロダクション環境へのデプロイは週に1回水曜日に実施
5. デプロイ前にはバージョン番号をpackage.jsonで更新すること

Knowledgeのベストプラクティス

  • 小さく具体的な情報に分割する:一つのKnowledgeアイテムは一つのトピックに集中させる
  • トリガーキーワードを適切に設定:Devinが必要なときに参照できるよう明確なキーワードを設定
  • 定期的に更新:プロジェクトの変更に応じてKnowledgeも更新する
  • リポジトリごとに設定:異なるプロジェクトには異なるルールを適用できる

Playbooks(定型タスク)の作成

Playbooksは、繰り返し実行する定型タスク用のテンプレートです。一度成功したタスクの手順を保存し、チーム内で共有することで、同様のタスクを効率的に実行できます。

Playbookの作成方法

  1. app.devin.ai/playbooksにアクセス
  2. 「Create a new Playbook」をクリック
  3. タイトルと詳細な手順を入力
  4. 必要に応じてセクション(Procedure、Specifications、Advice)を追加
  5. 作成したPlaybookを保存

Playbook作成の具体例

例1: JavaScriptからTypeScriptへの移行

# JavaScript to TypeScript Migration Playbook

## Overview
このPlaybookは、JavaScriptファイルをTypeScriptに変換するための手順です。

## Required from User
- 変換するファイルのパス
- tsconfig.jsonの場所

## Procedure
1. 指定されたJavaScriptファイルを確認する
2. 拡張子を.jsから.tsに変更
3. 変数や関数のパラメータに適切な型を追加
4. Promiseや非同期処理に適切な型を追加
5. オブジェクトとクラスに型インターフェースを作成
6. tscコマンドで型エラーがないことを確認
7. 既存のテストを実行して機能が保持されていることを確認

## Advice
- 段階的に型を追加する
- anyの使用は最小限に抑える
- 既存のコードの動作を変更しないよう注意する

例2: CSSをTailwindに変換

# CSS to Tailwind Migration Playbook

## Overview
従来のCSSスタイルをTailwind CSSに変換します。

## Required from User
- 変換するコンポーネントまたはCSSファイルのパス
- プロジェクトのTailwind設定ファイルのパス(オプション)

## Procedure
1. 現在のCSSクラスとスタイルをリスト化
2. 各CSSプロパティに対応するTailwindクラスを特定
3. HTMLにTailwindクラスを適用
4. 元のCSSファイルを削除または更新
5. 視覚的に確認して一貫性を保つ

## Advice
- @applyディレクティブは複雑なスタイルに使用する
- カスタムユーティリティには、tailwind.config.jsのextendを使用
- レスポンシブデザインには、sm:、md:、lg:のプレフィックスを使用

Playbookの活用テクニック

  • リアルタイム編集: セッション中に「Rewind」機能でPlaybookを編集し、うまくいかなかった手順を修正できる
  • 並列実行: 同じPlaybookを複数のDevinセッションで同時に実行して効率を高める
  • コミュニティギャラリー: app.devin.ai/playbooksでコミュニティが作成したPlaybookを活用できる
  • ドラッグ&ドロップ: .devin.mdという拡張子でローカルにPlaybookを保存し、セッション開始時にドラッグ&ドロップで使用可能
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