Devinって何?
Devinは「AIエンジニア」として働いてくれるツールです。コードを書いたり、バグを直したり、テストしたりを自分でやってくれます。最新版のDevin 2.0では機能も使いやすさも大幅に向上しています。
Devinの特徴
- コードを自動的に書き、実行、テストしてくれる
- バグ修正やコードのリファクタリングも得意
- 数百行のコードを一つのプロンプトから作れる
- 複数のプログラミング言語に対応
- インタラクティブプランニング機能で開発計画を一緒に立てられる
- Devin Search機能でコードベースを効率的に検索・理解できる
- VSCodeライクなインターフェースでDevinの作業を確認・編集可能
アクセス方法と料金プラン
Devinは一般公開されており、最近大幅な値下げも行われました:
- 公式サイト
https://devin.ai
からアクセス -
app.devin.ai
でアカウント登録してすぐに利用開始 - 基本プラン:月額$20から(約9ACU分のクレジット付き)
- チームプラン:月額$500(250クレジット付き)
- 従量課金制:基本プランを超えた場合は1ACUあたり$2.25
- 1ACUで約15分のDevinの作業時間に相当
※ACU = Agent Compute Unit(Devinが使用する計算リソースの単位)
使い方のキホン
インターフェース
Devinのワークスペースには主に2つの部分があります:
- VSCode: コードを書くエディタ。リアルタイムでDevinの作業を見たり、自分で手を加えたりできる
- ブラウザ: Devinがドキュメントを読んだり、Webアプリをテストしたりする様子を見られる
タスクの頼み方
- チャットでやりたいことを伝えるだけ
- Webアプリから複雑なタスクを依頼
- Slackで@Devinをタグ付けして依頼
Devinが得意なこと
小さなタスクを同時にこなす
- コードのリファクタリング
- 小さな機能追加やバグ修正
- テストカバレッジの改善
コードの移行・近代化
- JavaScriptからTypeScriptへの移行
- フレームワークのアップグレード
- 不要なコードの削除
定型作業の自動化
- PRレビュー
- バグの再現と修正
- ユニットテストの作成
注意点
- 大規模な開発は苦手。小さなタスクに分けよう
- たまに変な方向に行くことも。その時は軌道修正するか自分で引き継ごう
- UIデザインの美的センスはイマイチ
- モバイル開発はテスト環境の制約あり
- 資格情報の共有は専用の安全な方法で行おう
実績と性能
Devinの実力はかなり期待できそうです:
- SWE-benchというベンチマークでは、他のAIが1.96%しか解決できなかった問題の13.86%を完全に解決
- Nubank社の事例では、ETLコードの移行作業を従来の方法より12倍効率化し、コスト削減も実現
- Devin 2.0では以前のバージョンと比較して83%以上のタスク処理効率が向上
- 実際のレビューでは賛否両論あり、単純なタスクは得意だが複雑な問題は苦手な傾向
まとめ
Devinはコーディング作業を大幅に効率化してくれる便利なAIツールです。月額$20からという手頃な価格になり、アクセスしやすくなりました。単純な繰り返し作業を任せることで、開発者はより創造的なタスクに集中できます。完璧ではありませんが、AIエンジニアの可能性を感じさせるツールです。