はじめに

Chromebookは設定にて表示解像度の倍率を設定できますが、
下記のような固定の倍率しか選択できず、ちょうどいい解像度に設定できません。

▼1920x1080（16:9）14.0インチの場合

倍率	長辺	短辺	備考	（内部的な倍率の値）
70%	2194	1234		0.699999988079071
80%	1920	1080	ネイティブ	0.800000011920929
85%	1807	1016		0.8500000238418579
90%	1707	960		0.8999999761581421
95%	1617	909		0.949999988079071
100%	1536	864	デフォルト	1
110%	1396	785		1.100000023841858
120%	1280	720		1.2000000476837158
130%	1182	665		1.2999999523162842

▼2400x1600（3:2）12.3インチの場合

倍率	長辺	短辺	備考	（内部的な倍率の値）
50%	2400	1600	ネイティブ	0.5
60%	2000	1333		0.6000000238418579
70%	1714	1143		0.699999988079071
80%	1500	1000		0.800000011920929
90%	1333	889		0.8999999761581421
100%	1200	800	デフォルト	1
110%	1091	727		1.100000023841858
125%	960	640		1.25
150%	800	533		1.5

これを2560x1440(16:9)や1920x1280(3:2)等のちょうどいい解像度、
任意の倍率に設定する方法を紹介します。

方法

まず、ディスプレイの設定画面を開きます。

空白部分を右クリックし、メニューの1番下にある「検証」を押下します。

表示された検証ツール（DevTools）のコンソールタブを開きます。

chrome.system.display.getInfo()を入力してEnterを押し、▶をクリックしてPromiseResultの0を開きます。
（外部ディスプレイを接続している場合は1等も表示されるため、どのディスプレイがどの番号かnameや現在の倍率等で確認して下さい。）

→ idをコピーします。

下記のコマンドに倍率とidをセットして実行すれば、表示倍率が変更されます。
const properties = {displayZoomFactor: [倍率]}; chrome.system.display.setDisplayProperties("[id]", properties, null);

例：const properties = {displayZoomFactor: 0.6}; chrome.system.display.setDisplayProperties("1881xxxxxxxx4736", properties, null);
※倍率の計算は1536（デフォルト値） / 2560（設定したい解像度） = 0.6（倍率）

▼70%（2194x1234）

▼60%（2560x1440）※画面上は70%のままだが表示サイズ自体は変化している

標準で選択できる倍率より小さい倍率を設定することが出来ました。

参考

バージョン: 101.0.4951.32（Official Build）beta （64 ビット）にて確認

以上