概要
quiltを使った,patchの生成,適応,管理等の説明.
quiltとは
わかりやすく言うとpatchのバージョン管理のようなもの.
quiltを使ってpatchを生成,削除すると,seriesというファイルでpatchファイルと当てる順番を自動で管理してくる.
diffと違って,quiltでは編集モードで対象ファイルに差分を加え,モードを抜けることで自動的にpatchが生成される.
それと同時にseriesファイルに管理情報が自動で追加される.
用語
quiltではpatchをあてることをpush,はずすことをpopという用語で表現する.
チートシート
command | 概要 |
---|---|
push | seriesファイルに書かれた順に従ってpatchを1つあてる |
pop | seriesファイルに書かれた順に従ってpatchを1つはずす |
new | 新しいpatchを生成 |
add | 編集するファイルを追加 |
refresh | 編集した差分をnewで生成したpatchファイルに反映 |
diff | 現在までの差分を表示 |
edit | addしたファイルを指定して編集($EDITORで指定されているeditorが起動) |
push -a | seriesで管理されているpatchをすべてあてる |
pop -a | あてたパッチを全てはずす |
使用例
$ mkdir patches # seriesファイルの管理場所を作成
$ quilt new hoge.patch # 新しいpatchを生成(生成時点では空)
$ quilt add old.txt # 編集したいファイルを追加
$ quilt edit old.txt # 編集
$ quilt refresh # hoge.patchに差分を反映
$ quilt pop # hoge.patchが当たる前(編集前)の状態に戻す