はじめに
RAD Studio / Delphi / C++Builder 10.2 Tokyo の Release 2 (10.2.2) が発表されました。
不具合修正だけではなく機能追加も行われています。
- IDE ダークテーマ
- FireMonkey 向け QuickEdit
- RAD Server 配置ライセンス(シングルサイト)を Enterprise および Architect 版に搭載
- インストーラと Welcome ページの改善
- 追加の VCL コントロール
RAD Studio / Delphi / C++Builder 10.2.2 Tokyo
ドキュメント
- 10.2 Tokyo - Release 2 リリースノート (DocWiki)
- 不具合修正リスト (EDN)
- Delphi 10.2.2 Has Been Released (Marco Tech Blog)
- RAD Studio 10.2.2 Released Today (Embarcadero Blog)
- New in 10.2.2: Dark IDE Theme! (Embarcadero Blog)
- The 10.2.2 Experience (Embarcadero Blog)
- New in 10.2.2! RAD Server Single Site Deployment License in Ent & Arch Editions (Embarcadero Blog)
- FireMonkey Quick Edit Support in 10.2.2 (Embarcadero Blog)
- See What's New in 10.2.2 (Youtube)
ダウンロード
アップデートを行う場合にはこちらから。普通は Web インストーラーで更新するのが簡単ですが、回線品質に不安がある場合には ISO をダウンロードしましょう。
ISO は 6.1GB あるので DVD に焼こうと思ったらダブルレイヤーの DVD メディアが必要になります。Windows 10 とかならそのまま右クリックしてマウントして使うのがいいかと思います。
- 30806 RAD Studio, Delphi, C++Builder 10.2 Release 2 Web Install (CodeCentral)
- 30808 RAD Studio, Delphi, C++Builder 10.2 Release 2 ISO (CodeCentral)
今回初めて 10.2 Tokyo をインストールされる方は以下のファイルをダウンロードしてください。
- 30807 RAD Studio, Delphi, C++Builder 10.2 Release 2 Web Install (CodeCentral)
- 30809 RAD Studio, Delphi, C++Builder 10.2 Release 2 ISO (CodeCentral)
正直、両者にどんな違いがあるのかよくわかりません。前者だと新規インストールには使えず、後者だと既存の製品をアンインストール後にインストールしなければならないのかもしれません。
インストール
Web インストーラは機能インストーラと呼ばれるもので、必要な分だけのファイルをインターネント経由で取得します。Starter Edition はこちらの方が早く終わるかもしれません。機能インストーラをダウンロードした場合には、そのインストーラを実行します。
ISO ファイルに含まれるインストーラはオフラインインストーラと呼ばれるもので、インストールにインターネント回線を利用しません。ISO をダウンロードした場合には、ISO をマウントし、install_RADStudio.exe を実行します。
初回インストール時にはライセンス確認がありますので、製品登録を行ってください。
- 10.2 Release 2 で製品登録の画面がシンプルになった (Qiita: @CYonezawa)
- Starter Edition ユーザーのための Delphi/C++Builder 10.2 Tokyo Starter Edition (無償!) 入手ガイド (Qiita: @kazaiso)
IDE テーマ切り替えボタン
ツールバーにIDE テーマ切り替えボタンが出ていない場合には、
[表示 | ツールバー | カスタマイズ] で "デスクトップ" を選択し、[戻す] ボタンを押してください。
レジストリエディタで [HKEY_CURRENT_USER\Software\Embarcadero\BDS\19.0\Toolbars] にある "DesktopToolbar" を削除しても構いません。
なお、IDE テーマは IDE を再起動しないと一部テーマが適用されない箇所があります。
IDE テーマ
IDE テーマは [ツール | オプション] から無効にできるのですが、無効にすると IDE のアイコンが変わります。
↓
また、XE8 の時に IDE が青くなって皆が困惑した事がありました。
このレジストリキーは無効になったのかと思いきや...
↓
何故か一部で有効になる事があります (w
Welcome ページ
(さあ!) 始めましょう
この二か所は英語ページに飛びます。以前は日本語ページにリダイレクトしようとして失敗して英語ページも表示されないという不具合があったのですが...うーん。
Welcome ページの実体は $(BDS)\Welcomepage\ja にある default.htm です。これを書き換えれば日本語ページに飛ぶようになります。
<div class="headersection">始めましょう</div>
<div class="scrollable280">
<ul id="block2">
<li class="info" onclick="window.open('http://www.embarcadero.com/ja/products/rad-studio/get-started','_blank');"> RAD Studio 入門</li>
<li class="info" onclick="doStartTutorial();"> 最初のマルチデバイス アプリケーションを作る</li>
<li class="info" onclick="window.open('http://www.embarcadero.com/ja/products/rad-studio/whats-new','_blank');"> RAD Studio 10.2 の新機能を見る</li>
</ul>
</div>
</div>
URL の embarcadero.com/en/ になっている所を embarcadero.com/ja/ に書き換えます。
$(BDS)...つまりインストールフォルダが Program Files 以下の場合は UAC の影響で直接書き換えられませんので、
- default.htm を任意の場所にコピー
- 編集して保存
- $(BDS)\Welcomepage\ja に書き戻す
このようにする必要があります。
ドキュメントタブ
[ドキュメント] タブは最初からちゃんと日本語ページに飛ぶのでご安心を。
しかしながら、C++Builder のみをインストールしているとこのドキュメントタブがおかしくなるようです (Delphi もインストールしていれば問題ない)。
documentation.htm を編集するとよいようです。
<link rel="stylesheet" type="text/css" href="css/styles.css" />
↓
<link rel="stylesheet" type="text/css" href="css/styles_light.css" />
ドキュメントタブを閉じてしまったら [表示 | ドキュメント] で再度開くことができます。
サンプルアプリケーション
Welcome ページのサンプルアプリケーションをクリックしても何も起きない人は GetIt の自動更新を行うようになっていないのだと思います。
[ツール | オプション] の GetIt パッケージマネーシャで GetIt の更新プログラムを自動的に確認するにチェックを入れてください。
IDE プラグイン
みんな大好き痛 IDE Pluginも 10.2.2 対応されたようです。
おわりに
Starter Edition の方でも 10.2.2 へアップデートできますヨ!また、今新規でインストールすれば最初から 10.2.2 となります。
See Also: