REXXプログラミング入門②
REXXを使用した基本的な繰り返し処理の実装方法を学ぶことは、プログラミングスキルの向上において重要なステップです。この演習では、REXXスクリプトを使用して、特定のメッセージを一定間隔で複数回出力する方法を紹介します。
演習2: 繰り返し処理
目標は、1秒間隔で特定のメッセージを5回出力するREXXスクリプトを作成することです。これにより、繰り返し処理と時間制御の基本を学びます。
スクリプトの内容
以下は、求められたタスクを実行するREXXスクリプトの例です。
/* REXX */
OPTIONS EXMODE
TRACE R
DO i = 1 TO 5
SAY '*** ST MYPROG2 LOOP TEST' i '***'
CALL SLEEP 1
END
EXIT
スクリプトの解説
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OPTIONS EXMODE
とTRACE R
: スクリプトの実行モードとトレースレベルを設定します。これにより、スクリプトの実行過程を追跡できます。 -
DO i = 1 TO 5
: この行は、i変数を1から5まで繰り返すループを作成します。つまり、ループ内のコマンドが5回実行されます。 -
SAY '*** ST MYPROG2 LOOP TEST' i '***'
: 現在のループカウンタ(i)とともにメッセージを出力します。これにより、どの繰り返しが実行されているかを視覚的に確認できます。 -
CALL SLEEP 1
: このコマンドは、次の繰り返し処理の前に1秒間プログラムの実行を停止します。これにより、出力間の時間間隔を制御できます。
実行方法
このスクリプトをメインフレーム上でREXXプログラムとして実行します。スクリプトが正しく機能している場合、指定されたメッセージが1秒ごとに出力され、各メッセージの間には明確な遅延があります。
まとめ
この演習を通じて、REXXでの繰り返し処理と基本的な時間制御の実装方法を学びました。このような基本的な概念の理解は、より高度なスクリプトの作成に向けた土台となります。