ImageMagickにて、画像中の指定位置に文字列を書き込む方法を記述する。その際、フォント名を指定する。
使用バージョン
- ImageMagick 6.9.1-4 Q16
コマンド例
convert -size 640x400 -depth 8 gray:circle_640x400.raw -fill #101010 +antialias -font "Meiryo-&-Meiryo-Italic-&-Meiryo-UI-&-Meiryo-UI-Italic" -gravity South -annotate +0+32 "グレーの円" -depth 8 gray:circle_640x400_text.raw
位置指定
-gravity
オプションを使用する。
画像上側を北(North
)、下側を南(South
)、左側を西(West
)、右側を東(East
)として、この組み合わせで指定する。
中央はCenter
と指定する。
本例では-gravity South
を指定しており、下側中央配置である。
文字列を書き込む
-annotate
オプションを使用する。
座標指定
{+|-}tx{+|-}ty
にて指定する。原点(画像の左上)からの相対位置を示す。
Xの正方向は右側、Yの正方向は上側である。
-gravity
オプション指定があるときは、その指定からの相対位置となる。
文字列
位置指定の後に配置する。ダブルクォーテーションで囲むことで、半角スペースを含んだ文字列を指定できる。
フォント指定
-annotate
の前で-font
オプションを使用する。
使用できるフォントの一覧を次のコマンドで確認できる。
convert -list font
> convert -list font
Path: Windows Fonts
Font: Arial
family: Arial
style: Normal
stretch: Normal
weight: 400
glyphs: c:\windows\fonts\arial.ttf
Font: Arial-Black
family: Arial
style: Normal
stretch: Normal
weight: 900
glyphs: c:\windows\fonts\ariblk.ttf
(以下略)
この、Font:
の後の文字列を-font
オプションで指定する。
フォントサイズの指定には、-pointsize
オプションを指定する。
-font "Meiryo-&-Meiryo-Italic-&-Meiryo-UI-&-Meiryo-UI-Italic" -pointsize 16
その他
-fill オプション
書き込む文字列の画素値を指定する。
+antialiasオプション
文字のアンチエイリアスをOFFにする。