前提
ある製造業職場のデジタル化推進を初めて1年(以上)経ったので所感をまとめていきたい。
わざわざ大企業と書いたのは、日本の大企業の風土文化が面白かったからです。
今までの工場勤務だけでは得られない知見・視点がありました。
目的
まとめ。
前提の昔話
去年の3月「デジタル関係、得意でしょ」と言われて工場勤務から全く畑違いのデジタル化推進関係の部署に異動となった。
「得意でしょ」とは言われたが、休日にパソコンをいじったり、皆さんのちょっとしたお困りごと(モニターが映らない、設定がわからない)などを助ける程度の、趣味で畑をイジっているレベルだった。
経過
その後も謎の高熱を出したり(知恵熱と言われた)、元の職場に戻っても一人別部署でデジタル化を継続して推進したり、今も楽しく元気にやっている。
ペーパーレス
1年経って実感できたことだが、工場現場では解決(ソリューション)第一である。工場には生産数であったり可動率であったり、良くなるのが正解である数字が沢山ある。問題は当然それらの数字を阻害しており、ステップに基づいて解決すれば、その数字も良くなって解決! というのを繰り返している。ただ、デジタル化を進めるうえでそういった「風土」があると以下のようなことが問題になる。
現場で良く推進されるのが「ペーパーレス」。紙を電子化すれば、はい、デジタル化達成。最もわかりやすいんじゃないだろうか。
だけど、一度考えてみてほしい。紙を電子化した時、確かに1枚数円もしない紙の使用量は多少低減されるだろう。
ただ、それ以外にどんな効果があるのだろうか? 下手をしたら紙に直接書く時間より、パソコンで電子帳票を開いて記入する時間の方が長い…なんてことにならないだろうか。
生産現場では時間は製品原価に直結する「コスト」である。こういったコストが増える可能性のあるペーパーレス化に現場が乗り気ではないのは納得するところがある。(そして何より、現場は今のやり方に慣れているし、新しいやり方は面倒である)
なので、これには単純に時間も短縮できるペーパーレス化を提供することを大事にする。例えば手順を省略したり、やりやすくしたり、見える化したりと、紙低減だけじゃないメリットを提供することが重要だと思う。
予定
・ペーパーレス
・チャットとメール
・デジタル化への意識(学ぼうとすること)
・何故デジタル化は職場風土の話になるのか(DX)
結果
エンニジアになれているとは言えません(