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製造業 設備保全におけるIoT導入は難しいという話

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前提 私とIoTについて

 10年ほど製造業工場の設備保全として勤務。修理屋としていかに早く壊れた設備を直すか、再発させないようにするか、上司が納得する報告書を書くのかに苦心しながら勤務。要は、機械を使っている現場や上司に怒られないように働いていた。
 今年、IoT推進部署へ異動。「勉強してこい」と上司には言われたが、「IoT」については製造業の隣にはいるだろうけど、その中身については全くわかっていない状態。つまり、日々の業務に追われ、興味があり勉強しようと思ってもできない状態だった。これにはやる気がないだけだろうという意見もあると思うが、目の前で壊れている機械を無視して、将来役に立つかもしれないIoTの勉強をさせてくださいと、言うことはできるのだろうか。そんなことをするよりとにかく早く機械を動かしたほうが評価は上がるのだ。つまり今までは、IoTについて勉強する必要がなかった。

 今回、幸か不幸か、会社員にとって避けられない異動によって、半ば強制的にIoTを勉強する機会を得た。勉強すると意外とIoTの世界は面白く、奥深く、そして製造業にとって根が深いことを知った。その情報を整理し、わかりやすくまとめたい。

目的

・自分の考えをまとめるメモ

IoTとは何か?

実はこの概念について纏めることについても、難しさを感じている。今やgoogleの検索画面で「IoT」とたたけば、「Internet of Things(モノのインターネット)」のことだよ、と数秒で出てくる。なるほど、そうか。じゃあそれは一体、どういうことなんだ?
インターネットのホームページは、懇切丁寧に解説してくれる。なるべく簡単に説明しましょう。フムフムなるほど、私は理解した気になる。インターネット経由でモノ同士が繋がることなんだ。へえ、こんなこともできるんだ。事例も含めれば、さらに理解を深めることができる。
その時は気づいていなかったが、調べれば調べるほど、そして職場の現状を知るほど、IoTはただのツールに過ぎないことがわかる。
IoT=即座に職場の何かが改善する わけではない。決して。今まで修理で使ってきた工具が、カタチの見えにくいソフトウェアとして導入できますよ、ということだと感じている。その工具の種類はとんでもなく多く、得ることのできる恩恵もでかいが、当然その分壁もある。

導入の難しさ

なるほど、「IoT」の概要についてはわかった、と私は思う。それを上司に説明すると、上司はわかった、という顔をする。そして次に上司は言う。じゃあ、導入して。
実はここで既に難題が一つある。それは導入する場所の「ニーズ」の把握だ。
言いかえれば「困りごと」、「ウィークポイント」、「改善点」様々な概念があると思うが、重要なことはその導入する場所にとって「必要」かどうかだと思っている。
人から聞いた話や、過去の話、そして実体験として、その職場において__必要ない物は定着しない__。要するに何か改善をやって、その時は何かしらの評価を得たとしても、その後定着せず結局意味なく終わることは多い。それは保全における所謂「改善活動」で、山ほど見てきた。

・取り付けられたセンサーの値、見ても記録も何もしていないため意味がない
・定期的に行うはずの作業、やらなくてもバレないし、やる必要ない。やらないことで責任を問われることもない
・改善された形状の部品、その部品が壊れたら誰も知らないため改善前の部品が取り付けられる

IoTも導入する際、最も大事にしなければならないのはこのニーズ、必要性だ。その場所で何が一番困っているのか(問題点)を正確に把握し、それに対しIoTを効果的に導入する必要がある。

じゃあ何に困っているのか

それがわかれば苦労しないし、聞く人物によってその内容は当然異なる。立場によっても違うし、データから得られる事象も切り口が多すぎて特定できない。例えば修理ひとつとっても、件数を重視するのか、時間を重視するのか、間隔を重視するのか。では正常な状態は? 基準は? どの問題が一番問題なのか、その評価方法は?
製造業には様々な指標が存在するが、実は最初にやっていることはその指標の把握からである。IoTとは結局、問題解決のための一つの方法に過ぎず、普段製造業の工場で行われていることの延長線上にあるに過ぎない。

今後

まだこの異動は始まったばかりである。が、さすがにアウトプットを出せなさ過ぎて焦っているところもある。すでに異動から3ヵ月は経過しているが、この問題点と取り組む内容を決めるのでいっぱいいっぱいだった。
通常、上司か自分に何か明確な「やりたいこと」があればこういった問題は発生しないだろう。これまでの自分の問題提起意識のなさを反省している。

ゆえに、この「Qiita」という環境において、この記事をアウトプットらしきものにしてお茶を濁したい

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