Shopifyテーマをローカルで開発・確認するには、Shopify CLIを使うのが公式で推奨されている方法です。この記事では、Shopify CLIのインストールからローカルサーバーでの動作確認まで、現行仕様に即して解説します。
前提条件
- Shopifyパートナーストアまたは開発ストアを所有していること
- ローカルPC上でテーマ(Liquidファイル群)を操作できる環境が整っていること
1. Shopify CLI のインストール
macOSの場合は以下のコマンドでインストールします。
brew tap shopify/shopify
brew install shopify-cli
※Windows / Linuxユーザーは 公式ドキュメント を参照してください。
2. テーマの準備
新規テーマを作成する場合
shopify theme init
テーマテンプレートを選択して、任意のテーマを作成できます。
既存テーマを取得する場合
shopify theme pull --store your-store-name.myshopify.com
⚠️ 注意:独自ドメインを利用していても、
--store
に指定するのは.myshopify.com
ドメインです。たとえば
example.com
などの独自ドメインやadmin.shopify.com/store/xxxxx
の形式は使えません。
🔍 .myshopify.com
ドメインの確認方法(2025年現在)
管理画面URLが https://admin.shopify.com/store/xxxxx
形式になっている場合は、以下の手順で確認します。
- 管理画面左下の「設定(Settings)」をクリック
- 「ドメイン(Domains)」を開く
- 「Shopifyが提供したドメイン」一覧に表示される
→xxxxx.myshopify.com
がCLIで使うストア識別子です
3. ローカル開発サーバーを起動
テーマディレクトリに移動したうえで、次のコマンドを実行します。
cd your-theme-directory
shopify theme dev --store your-store-name.myshopify.com
初回実行時は、ログイン用のコードが表示され、自動的にブラウザで認証画面が開きます。
認証完了後、以下のようなURLが表示されます:
http://127.0.0.1:9292
このURLにアクセスすることで、実際のストアデータを使ったローカルプレビューが可能です。
4. よくあるエラーと対処法
⚠️ It doesn't seem like you're running this command in a theme directory.
現在のディレクトリに theme.liquid
や layout/
, templates/
等が存在しない場合に出る警告です。
正しいテーマディレクトリに cd
で移動してから再実行してください。
5. 編集内容の保存
ローカルでの編集はリアルタイムにプレビューに反映されますが、ストアには反映されません。
ストアに反映したい場合は次のコマンドでアップロードします:
shopify theme push --store your-store-name.myshopify.com
まとめ
Shopify CLIを使えば、テーマをローカル環境で安全かつ効率的に開発・確認できます。
CLIで指定するストア名は、独自ドメインではなく .myshopify.com
ドメインである必要がある点に注意しましょう。
環境や仕様変更によりCLIの挙動は変わるため、常に公式ドキュメントを参照することをおすすめします。