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Microsoft Teams と Yammer の "ここが違う" 5 つのポイント

Last updated at Posted at 2022-06-16

Microsoft 365 で利用できる Microsoft Teams と Yammer ですが、「違いはなに?どう使い分けるの?」と聞かれることも少なくありません。たしかに、どちらもグループを作ることができて、チャットが出来て、ファイルも共有できてと似ているところも多くある気がします…。

しかし、使ってみると全く違うツールだと実感できるんです。じゃあ、それって何かな?といった "ここが違う" と感じるポイントを 5 つにまとめて紹介したいと思います。

1. チームとコミュニティ

Microsoft Teams も Yammer のグループを作成しコミュニケーションを行うことができますが、それぞれで名称が異なります。Teams では「チーム」、Yammer では「コミュニティ」です。

それぞれの違いを実感するために、少し具体的に考えてみましょう。例えば「野球チーム」とした場合、普段の練習によって力を高め、他のチームと試合を行うといった活動をイメージします。一方で、「野球コミュニティ」とした場合はどうでしょうか。必ずしも試合を行うことが活動に含まれず、好きな選手やチームの話題、観戦した試合の感想を語りあったりすることも活動としてイメージができますよね。

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こうした違いが Teams と Yammer との役割の違いにも当てはまるのではないでしょうか。Teams は、「何かの目的を果たすためにメンバーが協力しあい物事を進めていくために利用するツール」、一方の Yammer は、「メンバーとして達成すべき明確な目的は持たないものの、同じものに興味を持ったメンバーが集まり、情報を共有し合うために利用するのツール」と考えられます。

2. パブリックの扱い

Teams のチームも Yammer のコミュニティも、どちらもパブリックなものを作成することができますが、その動作には大きな違いがあります。Teams のパブリックなチームでは、チームのメンバー以外のユーザーは、検索によりチームを見つけることができても、その中でどういった会話がされているのかはチームのメンバーにならないと分かりません。Yammer のパブリックなコミュニティは、そのメンバーにならなくても、コミュニティの中を覗くことができ、どういった会話がされているのかを見ることができますし、話題に参加することもできます。興味がありずっと関りを持ちたいと思えば、そのコミュニティに参加することもできます。

Teams のチームは、会議室のようなものです。何かしらそこで議論されていることは分かるものの、実際の内容は会議室に入らないと分かりません。Yammer のコミュニティは、立ち話のようなもので、近くに寄って行くと会話を聞くことができ、興味があればその輪に入っていくことも簡単にできます。

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よりオープンで偶発的なつながりを生むコミュニケーションには、Yammer が適していると言えます。

3. ユーザーネットワーク

Yammer にしか存在しない機能として、他のユーザーを「フォロー」する機能があります。自分にとって仲の良い人や、興味のある会話を多く行っている人などをフォローしておくことができます。

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他のユーザーのプロフィールページを見てみると、そのユーザーがどういったユーザーからフォローされているのか、または、どういったユーザーをフォローしているのかを見ることができます。それによってさらに、自分の興味に合う人を見つけフォローしていくことで、他のユーザーとの繋がりをネットワークとして構築することができます。

この機能は Yammer にしか存在せず、Teams と Yammer を差別化する機能面の大きな違いだと思います。

※ Yammer にはトピック(タグ・ハッシュタグ)をフォローする機能もあります

4. コンテンツの見え方

このように Yammer では、いろいろなユーザーやトピックをフォローしておくことで、そのユーザーやトピックに関する会話が、自分のホームフィードに自動的に集まってくるようになります。これによって、特になんら意識せずとも、自分の興味のある社内の話題を把握できるようになるわけです。

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Teams のチームでは、それぞれのチームの会議室を渡り歩くように、部屋を出入りしないと話題を確認することができません。その代わりとして、部屋に入ってさえしまえば、そのチームの話題に集中することができます。

5. 会話の種類

Teams も Yammer も、スレッド形式で会話をすることができ機能的には似ています。近ごろ Yammer が力を入れているのが、「質問」形式の会話で、これを利用することで QA フォーラムのように活用することができます。

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質問に対して役に立った返信に「投票」したり、質問への答えを「ベストアンサー」としてマーク付けしておくこともできます。これによって、あとから同じ疑問を持ったメンバーが、その回答に辿り付きやすくなります。このようにして会話の内容をあとから再利用するようにできるところが、デジタル化されたコミュニケーションの良いところだと思います。

さいごに

さて、Teams と Yammer をそれぞれ利用していて、違いに感じるポイントを 5 つ紹介してきました。それぞれの違いの紹介でも触れてきましたが、より社内でオープンなコミュニケーションを実現できるのは、Teams よりも Yammer だと思っています。リモートワークやハイブリッドワークによって、社員同士のコミュニケーション不足なども話題になりますが、そうした組織では Teams よりも Yammer 的なコミュニケーションが求められるのではないでしょうか。そして、Yammer をより効果的に利用するためには、「フォロー」や「質問」といった機能の上手な活用がポイントとなると思います。

Microsoft Teams も良いですが、Yammer もとても良いですので、ぜひ使ってみてほしいサービスです。

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