PHPの（自称）最速フレームワークのPhalconは、PHPのエクステンションとして組み込まれるというその性質上、CircleCIでのユニットテスト実行にはテスト用ホストへのインストールが必要です。悪戦苦闘の末にインストール用の設定ファイルを整えたのでメモ。

実行環境

PHP 5.5.21 （CircleCIで指定可能な5.5系の最新バージョン）
Phalcon 1.3.5

Composerの設定ファイル

incubatorを使うかどうかは必要に応じてですが、バージョンを合わせておいたほうが安全です。Mockeryはユニットテストでモックを使うときに利用します。

composer.json

{
    "require": {
        "phalcon/incubator": "v1.3.5"
    },
    "require-dev": {
        "phpunit/phpunit": "4.*",
        "mockery/mockery": "dev-master"
    }
}

CircleCIの設定ファイル

apt-getでインストール可能なphp5-phalconはPHP5.3での実行が前提になっているため、CircleCIでPHPのバージョンを指定するとインストール時にエラーが発生します。そのためGithubからソースコードを落としてきて手動でビルドしますが、sudo実行するときのphpizeとphp-configのパスが指定バージョンのPHPに向いていないため、インストールスクリプトを書き換えてから実行する必要があります。

またPHPUnitの実行時はComposerでインストールしたバイナリを指定してあげないとMockeryの名前解決ができませんでしたので、テスト実行のコマンドを上書きしています。

circle.yml

machine:
  timezone: Asia/Tokyo
  php:
    version: 5.5.21

dependencies:
  pre:
    - sudo apt-get update
    - sudo apt-get install -y gcc libpcre3-dev
    - git clone -b 1.3.5 --depth 1 git@github.com:phalcon/cphalcon.git:
    - sed -i "s/phpize /\/home\/ubuntu\/.phpenv\/shims\/phpize /g" cphalcon/build/install
    - sed -i "s/configure /configure --with-php-config=\/home\/ubuntu\/.phpenv\/shims\/php-config /g" cphalcon/build/install
    - sudo ./install:
        pwd: cphalcon/build
    - sudo sh -c "echo 'extension=phalcon.so' > /home/ubuntu/.phpenv/versions/5.5.21/etc/conf.d/phalcon.ini"
    - sudo composer self-update

test:
  override:
    - ../vendor/phpunit/phpunit/phpunit:
        pwd: tests