iOSショートカットアプリでPythonを実行する

概要

iOSのショートカットアプリ単体でPythonを実行するショートカットを作成した。

完成したショートカット

結論以下のショートカットを実装した。

背景

翌朝出すべきゴミの種類を、夜にHomePodからアナウンスさせる仕組みを作成しようと考えた。最初はChatGPTのショートカットを使って自動化を試みたが、バージョンによって回答が不安定だったり、スマホがロック中にショートカットを実行できないという問題があった。これらの課題を解決するために、ショートカットアプリ内でChatGPTの処理をPythonに置き換える方法を検討した。

実装

方針

ショートカットアプリでPythonコードを実行する方法はいくつか考えられたが、すでにインストール済みのa-shellがショートカットから直接実行できるため、これを利用することにした。a-shellのショートカットからは任意のシェルコマンドを実行でき、a-shell経由でPythonも実行可能である。

「外部にPythonスクリプトを置き、SSH経由で実行する」という方法も考えたが、スクリプトを設置するサーバのメンテナンスが面倒であるため、この方法は採用しなかった。

手順

ショートカットアプリ上でPythonスクリプトを編集・確認したいので、以下の流れで処理を実装した。

1. テキストとしてPythonのコードを定義
2. PythonのコードをBase64でエンコード
3. a-shellから以下のコマンドを実行
   3.1. 2. で生成したBase64コードをデコード( echo {base64でエンコードされたコード} | base64 -d )
   3.2. そのコードをPythonにパイプで実行させる( python - )

結論

これでショートカットから任意のPythonスクリプトを編集・実行することが可能になった。これをもとに「ゴミの日チェックショートカット」を作成して、その実行内容をインターコムで HomePod からオートメーションで通知させることに成功した。