PHPUnit でパースエラーを捕捉

PHP の Extention を開発中です。引数のチェックは厳重にやりたいので、いろんなエラーケースを書いていたところ、参照渡しでハマりました。

vagrant@php-reform:~/php/ext/aha$ phpunit

Fatal error: Only variables can be passed by reference in /usr/local/src/php-7.1.4/ext/aha/tests/FE2Test.php on line 14

この FE2Test.php のソース自体がパースエラーになるので、phpunit 全体が失敗してしまうようです。

<?php
use PHPUnit\Framework\TestCase;

class FE2Test extends TestCase
{
  /**
   * 第二引数の型がリファレンスでないと Fatal Error
   * @expectedException ParseError
   */
  public function testArg2IsReference()
  {
    $handle = aha_MbSend([], "test");
    $content = "";
    $this->assertFalse(aha_MbReceive($handle, [], $content));
  }
}

vagrant@php-reform:~/php/ext/aha/tests$ php -l FE2Test.php

Fatal error: Only variables can be passed by reference in FE2Test.php on line 14

aha_*() は自分で書いた Extention の中の関数です。aha_MbReceive() の第二引数はリファレンスとして定義してあるため、パースでコケて実行まで行かないようです。

ぐぐってみると、Testing PHP parse errors with phpunitで解決策を見つけました。結果的に、以下のように書くだけでテストが通るようになりました。

（中略）
  /**
   * 第二引数の型がリファレンスでない
   * @expectedException ParseError
   */
  public function testMbReceiveArg2IsReference()
  {
    eval('<?php
$content = "";
aha_MbReceive(self::$handle, [], $content);
');
  }

コツとしては、とにかく「php -l ソースファイル」でコケたら負けということのようです。

参照

PHP7調査(23)致命的エラーが例外としてキャッチできるようになった