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Laravel コンソールアプリ、およびその実行環境など

Last updated at Posted at 2016-09-15

TL;DR

AWS インスタンスの一覧表示や起動/停止を行う、Laravel コンソールアプリを作成しました。また、これを実行するためのベースとなる Vagrant Box、および環境構築用の ansible-playbook も合わせて作成しました。

実行時イメージ

$ php artisan -V
Laravel Framework version 5.2.45

$ php artisan | grep ec2
 ec2
  ec2:list            EC2 インスタンスの一覧を表示します
  ec2:start           インスタンスを開始します
  ec2:stop            インスタンスを停止します

$ php artisan ec2:list

Tag Name      Private IP    Status         Instance ID
------------------------------------------------------------
dev-ad        172.16.1.9    stopped    i-0d74d9XXXX27c74e3
dev-comgw     172.16.1.12   stopped    i-XXXXXXXXf69dfb422
dev-comsh     172.16.1.10   stopped    i-07d6ca0f2XXXXXX96
...

$ php artisan ec2:start
インスタンスIDかタグ名のいずれかを指定してください。

$ php artisan ec2:start -h
Usage:
  ec2:start [options]

Options:
      --instanceid[=INSTANCEID]  開始するインスタンスのインスタンスID
      --tagname[=TAGNAME]        開始するインスタンスのタグ名(これらのいずれかを指定)
  -h, --help                     Display this help message
  -q, --quiet                    Do not output any message
  -V, --version                  Display this application version
      --ansi                     Force ANSI output
      --no-ansi                  Disable ANSI output
  -n, --no-interaction           Do not ask any interactive question
      --env[=ENV]                The environment the command should run under.
  -v|vv|vvv, --verbose           Increase the verbosity of messages: 1 for normal output, 2 for more verbose output and 3 for debug

Help:
 インスタンスを開始します

経緯

以前、AWS インスタンスの起動/停止などを行うアプリを書きました。このアプリを cron から呼び、インスタンスの動作を平日の業務時間中だけとすることで、AWS の利用コストを節約しています。

しかしながら、これは Linux 上で動かす CLI アプリのため、サービス時間延長や休日の運用にはシステム管理者の介入が必要です。このため今後 Web ベースの GUI を提供することで、他のスタッフでも運用ができるようにしたいと考えています。

Laravel には artisan というコマンドラインインターフェイスが用意されており、これを利用して各種スケルトンソースの作成やデータベーステーブルの作成等を行います。Web ベースのアプリの作成はこれからですが、その前提となる artisan コンソールベースのアプリが動いたので、後はコントローラーから artisan の機能を呼び出せばよいだろうという構想です(詳細はまだ調べていません)。

laravel の学習について

最近は PHP 界隈だと laravel が流行ってそうなので、使ってみたいと思いました。laravel の学習には以下を利用しました。

  • Laravel リファレンス Ver.5.1 LTS 対応 Web職人好みの新世代PHPフレームワーク
    • タイトルの通り、内容は laravel-5.1 ベースです。Laravel は最新の安定版が 5.2 ですが、マイナーバージョンが変わると使い方もかなり変わるようです。
    • 実はまだ最初の4分の1程度しか読めていません。これからじっくり読みます。
    • 最初のほうで laravel 以前に Composer 等の説明があったので、これを元に ansible-2.x の変更点なんぞを調べつつ環境を作成しました。
  • ドットインストール - Laravel5入門(全29回)
    • これはかなり有用でした。途中から有料会員でないと読めなくなりますが、お布施する価値は充分にありました。
    • laravel-5.2 ベースです。5.2 の途中から仕様が変わってサンプルが動かなくなったりますが、その旨の注釈を入れたりと、ちゃんと追随されているようです。
  • Laravel 日本語ドキュメント
    • チュートリアルを終えてから、実際にプログラムを書く際に非常に役立ちました。ただ、初めてのフレームワークが laravel だという向きには、これだけではちょっと辛そうです。

Laravel で aws 関連の機能を使うには

  • PHP から AWS API を使う場合、AWS SDK for PHP を使います。

  • さらに laravel 対応版の Composer パッケージ aws-sdk-php-laravelが公開されています。これを入れれば依存関係で前者も入ります。

  • インストール方法等は README にある通りですが、前述の ansible-playbook の中で、これらの手順もすべて吸収しています。

  • config/app.php の providers と aliases にパッケージの情報を(自動)登録していますので、アプリでは以下のように非常に簡単に AWS の機能が呼び出せました。

  • スケルトンの作成

$ php artisan make:console Ec2List --command=ec2:list

これで app/Console/Commands/Ec2List.php が作られますので、以下の通り変更しました。

app/Console/Commands/Ec2List.php
<?php

namespace App\Console\Commands;

use Illuminate\Console\Command;
use AWS;                                              // 追加
...
   protected $ec2client;                              // 追加
...
class Ec2List extends Command
...
   public function __construct()
    {
        parent::__construct();

        $this->ec2client = AWS::createClient('ec2'); // 初期化
    } //  Ec2List :: __construct()
...
    public function handle()
    {
      $di = $this->ec2client->DescribeInstances();   // 利用
以下略

後は、この新しいコマンドをカーネルに登録すればOKです。

app/Console/Kernel.php
    protected $commands = [
        // Commands\Inspire::class,
        Commands\Ec2List::class,                     // 追加
    ];

詳細はソースをごらんください。メッセージやコメントも日本語で入れています。なお、artisan コンソールコマンドの追加については以下のマニュアルが詳しいです。

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