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Ubuntu 16.04 で Flask アプリケーションを動かすまでにやることまとめ

Last updated at Posted at 2017-10-19

Ubuntu 16.04 で Systemd + Nginx + uWSGI + Flask が動くようにやっていく。

[2018/04 追記] Ubuntu 18.04 と Flask 1.0 がリリースされたので動かしてみたところ、同じやり方で普通に動かせた。

Setup

とりあえずやるやつ。

# apt update
# apt upgrade

Python 3 + pip を入れる

Ubuntu 16.04 だと Python 3.5 は既に入っているが、pip が入っていないので入れる。

# apt install python3-pip

Flask を使うので入れておく。

# pip3 install flask

アプリケーションを設置

場所はどこでも良いけど今回は ~/app に置くことにする。

アプリケーションの本体はこんな感じ。

~/app/hello.py
from flask import Flask

app = Flask(__name__)

@app.route("/")
def index():
    return "Hello World!"

if __name__ == "__main__":
    app.run()

これだけでも $ python3 hello.py でサーバを起動できるはず。

uWSGI

apt でも入れれるけど、要らん init スクリプトが入ったりちょっとバージョンが古かったりするので pip で入れたほうが良い。

# pip3 install uwsgi
~/app/uwsgi.ini
[uwsgi]
socket = /tmp/uwsgi.sock
chmod-socket = 666
chdir = %d
module = hello:app
master = 1
processes = 4

HTTP ではなく Unix ドメインソケットを作るようにしている。
Nginx から触れる用に chmod-socket = 666 も設定する。

%d は「この設定ファイルがあるディレクトリパス」を表す特殊な変数1で、これにより Systemd から起動したときでも「設定ファイルのあるディレクトリに移動 (chdir) して、モジュール hello から app を読み込んで起動する」という設定になる。
uWSGI の設定ファイル内にアプリケーションのディレクトリパスを記述する必要がなくなるので便利。

processes = 4 を指定して 4 プロセス起動するようにしているが、このあたりは CPU のコア数などに応じて変える。

Systemd

続いては Systemd で uWSGI プロセスを管理できるようにする。

uWSGI 公式の Systemd 対応ドキュメントはなぜか Emperor を使う設定しか書いてないけど、単一アプリを動かすだけなら別に Emperor を使わなくてもいい。

/etc/systemd/system/uwsgi.service
[Unit]
Description = uwsgi

[Service]
Restart = always
ExecStart = /usr/local/bin/uwsgi --ini=/home/ubuntu/app/uwsgi.ini
ExecReload = /bin/kill -s HUP ${MAINPID}
KillSignal = QUIT

[Install]
WantedBy = multi-user.target
  • uWSGI は SIGTERM を送ると reload するので、サービスを止めるときは SIGQUIT を送るように明示的に設定しておく必要がある
  • ExecReload で SIGHUP を送るようにしておくと Graceful Restart できるので便利

詳しくは: Managing the uWSGI server — uWSGI 2.0 documentation

uWSGI の自動起動設定をする。

# systemctl enable uwsgi

Nginx

Nginx で HTTP リクエストを受け取って uWSGI プロセスに流すように設定する。

# apt install nginx

デフォルトの設定は削除して、以下の設定ファイルを追加する。

# rm /etc/nginx/sites-enabled/default
/etc/nginx/conf.d/hello.conf
server {
  listen 80 default_server;
  server_name _;

  location / {
    include uwsgi_params;
    uwsgi_pass unix:///tmp/uwsgi.sock;
  }
}

既に ngx_http_uwsgi_module というモジュールが入っていて、uwsgi_pass というディレクティブで Unix ドメインソケットに流すことができる。

Nginx の自動起動設定をしておく。

# systemctl enable nginx

サービス起動

# systemctl start uwsgi
# systemctl start nginx

ブラウザからサーバにアクセスすれば Hello World! と表示されるはず。

  1. Configuring uWSGI — uWSGI 2.0 documentation

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