最近回線測定で、ブラウザ経由のスピードテストをたくさんしているので、両者の違いメモ。環境は東京からのアクセスで、 Mac Chrome での観測。
Google検索のスピードテスト
Google検索でスピードテストと検索すると画面上部に出てくるスピートテスト。
ダウンロードでアクセスするのは
- wss://ndt-iupui-mlab1-hnd{N}.measurement-lab.org:ポート/ndt_protocol
に2並列での2アクセスのみ。レスポンスヘッダの Sec-WebSocket-Protocol
の内容が s2c と ndt と違いがあるので、並列アクセスごとの内容は違ってそう。ストリーム(WebSocket)でコネクションを保ちつつ、ダウンロードして速度を測定。ホスト名は hnd{N}
なので、東京地域のサーバ経由経由で返してそう。
アップロードもほぼ同じで、ストリームでずっとアップロードし続けてる。
fast.com のスピードテスト
のスピードテスト。Netflix 社が提供している。
ダウンロードテストでは、
- https://ipv4-c{N}-tyo{N}-ix.1.oca.nflxvideo.net/speedtest/range/...
-
https://ipv4-c{N}-osa{N}-ix.1.oca.nflxvideo.net/speedtest/range/...
へ、トータルで数十から数百アクセスを行っての速度測定。ホスト名から、東京と大阪のサーバに測定を行っている。
なお、fast.com は最初に表示される「お使いのインターネット速度」はダウンロード速度のみで、「詳細を表示」すると、裏側ではダウンロードテストが終わったらアップロードテストが自動で走っていて、完了すると
のように、アップロード速度も表示される。また詳細ではどのサーバ経由で測定されたかが解る。
二つの違い
Google は WebSocket のストリームで、fast.com は XHR での大量のダウンロードとアップロードで測定している。1ファイルのダウンロード・アップロード速度ならGoogleが、Webブラウジングのような並列で多量のリクエストが発生するようなダウンロード速度なら fast.com の計測方法が実態と近そう。