18
13

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

【CCNA】VLANについてまとめてみた

Last updated at Posted at 2020-05-03

スイッチの動作

  • スイッチはフレームを受信すると、送信元MACアドレスを学習します。
    • VLANも記憶する
  • MACアドレステーブルに受信したフレームの宛先MACアドレスと一致する情報が無ければ、そのフレームをフラッディング(受信ポート以外の全ポートから送信)します。
  • MACアドレステーブルに受信したフレームの宛先MACアドレスと一致する情報があれば、そのポートから転送します。
  • VLANを分けている場合は、同じVLANにのみフラッディングします。
  • スイッチは直接接続されたデバイスのMACアドレスを学習する
  • 動的に学習したMACアドレスはエージングTIMEがきたら自動的に消去される
  • ポートにVLANIDを割り当てる。デフォルトはVLANID 1

レイヤ2スイッチは、物理アドレスに基づいて転送処理を行います。
送信先を決定するためには、受信フレームのフレームヘッダに格納されている、宛先MACアドレスを使用します。

スイッチの管理VLAN

スイッチのデフォルトの設定では全てのポートがアクセスポートVLAN1になっているので、管理VLANは「VLAN1」に設定

Vlanとは

  • スイッチでVlanを分割する機能
  • Vlan = ブロードキャストドメイン = サブネット
  • VLAN IDで識別
  • スイッチのポートはVLANID1が最初から割り当てられている
  • 使えるVLANは1-1001、1006-4094

IEEE 802.1Q 【 dot1q 】

各VLANグループに固有の識別番号(VLAN ID)を割り当て、これを送受信されるデータ単位(イーサネットフレーム)のヘッダ部(制御情報)に記述してグループを識別する**「VLANタギング」(VLAN tagging)の方法について規定**

「ネイティブVLAN」とは、トランクポートを流れるフレームにVLANタグが付与されない唯一のVLANです。
ネイティブVLANは、スイッチを管理するトラフィック(CDPやSTPやDTPなど)の送受信で利用されます

トランクポートとアクセスポート

トランクポート

  • タグ付を行う(タギング)
  • スイッチ間を一本のケーブルで結び、複数のVLANを割り当てて、転送するポート
  • トランクリンクでフレームを伝送する際にタグ(VLAN識別情報)を付けます。送信側でタグをつけて、受信側でタグを外す
  • 受信側では挿入されたVLANタグを参照してどのVLANのポートに転送するかを決める

アクセスポート

  • タギングはされない スイッチでパケットがどのVLANに属するか判断して、そのVLANのポートに流す
  • ポートにVLAN IDを割り当てる。デフォルトはVLANID 1
  • 一つのケーブルで一つのVLANフレームを転送するポート

デフォルトで、アクセスポートで動いている

Switch#show int switchport
Name: Fa0/1
Switchport: Enabled
Administrative Mode: dynamic auto  //設定したモード(デフォルトで DTPのdynamic auto)
Operational Mode: static access    //実施のモード(アクセスポートとして動作)
Administrative Trunking Encapsulation: dot1q
Operational Trunking Encapsulation: native
Negotiation of Trunking: On    // DTP ON
Access Mode VLAN: 1 (default)     // VLan1が割当られている
Trunking Native Mode VLAN: 1 (default)
Administrative Native VLAN tagging: enabled

vlanコマンド

vlanの状態確認

  • show vlan
  • show int switchport
    • IFのアクセス/トランク/トランクプロトコル/DTPなど確認できる
  • show int trunk
    • トランクでどのVlanが許可されているかなど確認できる
  • show int Fa/01 switchport

VLAN1002-1005は予約されている
act/lshutはVLANのshutdown状態。

Switch#show vlan
VLAN Name                             Status    Ports
---- -------------------------------- --------- -------------------------------
1    default                          active    Fa0/1, Fa0/2, Fa0/3, Fa0/4, Fa0/5, Fa0/6, Fa0/7, Fa0/8, Gi0/1
2    windows                          active
1002 fddi-default                     act/unsup
1003 token-ring-default               act/unsup
1004 fddinet-default                  act/unsup
1005 trnet-default                    act/unsup

VLAN Type  SAID       MTU   Parent RingNo BridgeNo Stp  BrdgMode Trans1 Trans2
---- ----- ---------- ----- ------ ------ -------- ---- -------- ------ ------
1    enet  100001     1500  -      -      -        -    -        0      0
2    enet  100002     1500  -      -      -        -    -        0      0
1002 fddi  101002     1500  -      -      -        -    -        0      0
1003 tr    101003     1500  -      -      -        -    -        0      0
1004 fdnet 101004     1500  -      -      -        ieee -        0      0
1005 trnet 101005     1500  -      -      -        ibm  -        0      0

スイッチポートのVLAN情報の表示

show int IF名 switchport

Switch#show int Fa0/1 switchport
Name: Fa0/1
Switchport: Enabled
Administrative Mode: dynamic auto
Operational Mode: static access
Administrative Trunking Encapsulation: dot1q
Operational Trunking Encapsulation: native
Negotiation of Trunking: On
Access Mode VLAN: 1 (default)
Trunking Native Mode VLAN: 1 (default)
Administrative Native VLAN tagging: enabled
Voice VLAN: none

VLAN作成

【コマンド構文:VLAN作成】
(config)#vlan {vlan番号}
(config-vlan)#name {vlan名} (任意)

アクセスポート作成

【コマンド構文:VLANの割り当て】
(config-if)#switchport access vlan {VLAN番号}

【VLAN番号】
・1~4094から指定(作成)可能
・デフォルトでVLAN1とVLAN1002~1005が作成済み
・デフォルトで作成されているVLANは削除できない

show int trunk

トランクプロトコル

  • トランクポートでのおはなし。一つのケーブルで複数のVLANフレームを同時に転送するための技術
  • IEEE802.1qとISIL(シスコ独自)
    • 主流はIEEE802.1q でISILはほとんど使われていない

ネイティブVLANとは(IEEE802.1q)

  • トランクリンクでのおはなしで、IEEE 802.1Qの機能
  • トランクリンクでは、タグを挿入することによって、受信側でVLANトラフィックを区別している
  • 対向のスイッチからトランクポートでタグなしのフレームを受信した場合、ネイティブVLANからのトラフィックだと認識される
  • よって、両端のスイッチでネイティブVLANを合わせている必要がある
  • デフォルトのネイティブVLANは1
  • ネイティブVLANは「switchport trunk native vlan {VLAN番号}」コマンドで変更できます。変更していないデフォルトの状態ではVLAN1がネイティブVLANになっています。
  • IEEE 802.1Qに対応していない(タグを理解しない、タグ付け出来ない)デバイスとの互換性を持たせています。

管理VLAN

  • telnetやSNMPで管理するためのVLAN
  • デフォルトの管理VLANは1

ネイティブVLANが異なっている

 「ネイティブVLAN」とは、トランクポートを流れるフレームにVLANタグが付与されない唯一のVLANです。ネイティブVLANでない通常のVLANの場合は、フレームにVLANタグが付与されます。このとき、対向のスイッチ間でネイティブVLANが異なる場合、ネイティブVLANミスマッチが発生します。例えば、以下のような場合です。

スイッチA:ネイティブVLAN【20】
スイッチB:ネイティブVLAN【50】
 スイッチA、Bが直接接続されており、上記の設定がされているとき、スイッチAからBへVLAN20のフレームはタグなしVLANとして送信されます。ですが、スイッチBで想定しているのは「タグ有り」のVLAN20フレームです。結果として、ネイティブVLANがミスマッチの状態となり、通信ができません。

ネイティブVLANと管理VLAN

ネイティブVLAN=管理VLANと認識されるのは、実際に利用する際に同じにするケースが多いためです。利用方法により、別々にすることも出来ますし、同じVLANを割り当てることも出来ます。

デフォルトではネイティブVLANも管理VLANも1

これにより、IEEE 802.1Qに対応していない(タグを理解しない、タグ付け出来ない)デバイスとの互換性を持たせています。
ネイティブVLANは、スイッチを管理するトラフィック(CDPやSTPやDTPなど)の送受信で利用されます。

DTP

  • スイッチとスイッチを接続したポートで対向のポートとネゴシエーションしてポートをアクセスポートとするか、トランクポートとするかを決定するためのCisco独自のプロトコルです。

  • トランクポートの場合、IEEE802.1QまたはCisco ISLのカプセル化プロトコルのネゴシエーションも行います。

  • スイッチ毎にデフォルトの設定は異なる

    • show int switchport で確認できる

【コマンド構文:DTPの無効化】

(config-if)#switchport nonegotiate
対向のデバイスによってはDTPが正しく動作しないことがあります。(DTPをサポートしていないデバイスもあるため)
そのためトランクポートにする場合は、「switchport nonegotiate」でDTPを止めて「switchport mode trunk」で手動でトランクポートにすることが推奨されています。

【コマンド構文:VLANカプセル化方式の指定】

Switch(config-if)#switchport trunk encapsulation dot1q

カプセル化形式としてシスコ独自のisl、標準化された802.1q形式のdot1qを指定出来ます。他社機と接続する場合はdot1qの指定が必須です。Catalyst間の接続でも最近は殆どdot1qが使われています。デフォルトは自動で接続先とisl優先でネゴシエーションします。又、Catalyst2960等、dot1qだけサポートしており、コマンド自体が使えないスイッチもあります

DTP送信の停止

 (config-if)# switchport nonegotiate

通常はDTPは使わない

動的なトランクポートの設定 DTPの設定

switchport mode dynamic desirable | dynamic auto

accessとtrunkは自身のポートをaccessとtrunkにする。
↓は対抗によって自身のポートを変える。対抗がaccessだと、accessになる(不一致だと通信すらできないので)

  • desirable
    • DTPを送信する
    • 互いにトランクポートになろうとする
    • 対向がaccessのみ、accessになる
  • dynamic auto
    • DTPを受信する
    • 対抗のポートによって自動で自身もそのモードになる
    • 対向がaccessまたは、dynamic autoの場合、accessになる

静的なトランクポートの設定

ポートを明示的にトランクに設定する

// 両方のプロトコルをサポートしている機種のみ必要
//トランクプロトコルは機種によってはdot1qのみサポートだけなどあり、その場合、このコマンド自体がない
switchport trunk encapsulation isl | dot1q | negotiate(デフォルト)

switchport mode trunk
switchport nonegotiate

https://beginners-network.com/cisco-catalyst-command/switchport-trunk-encapsulation.html
デフォルトは自動で接続先とisl優先でネゴシエーションします。
又、Catalyst2960等、dot1qだけサポートしており、コマンド自体が使えないスイッチもあります。

switch port mode trunk //明示的にトランク対抗もトランクポートにするようにDTPを送信
switchport mode auto //対抗ポートによって自身のポートのモードが変わる
switchport mode auto //対抗ポートによって自身のポートのモードが変わる。お互いにトランクになれるようにDTPを送信する

VLAN間ルーティング

  • スイッチ-ルータ構成
  • L3スイッチ構成

VLANインタフェース= SVI = 論理インターフェース

SVI の作成
◆ SVI の作成
(config)# interface vlan vlan-id
(config-if)# ip address address mask
(config-if)# no shutdown

トランクポート、アクセスポートの確認コマンド

show interfaces trunk
show vlan
show interfaces switchport
show interfaces status

VTP

VTPはスイッチ間でVLAN情報を同期するためのプロトコルです。
VTPには「サーバモード」「クライアントモード」「トランスペアレントモード」という3つのモードがあります。

  • サーバモードはVLAN情報を同期するモードです。VLANの作成と削除が可能です。
  • クライアントモードはVLAN情報を同期するモードです。VLANの作成と削除はできません。
  • トランスペアレントモードはVLAN情報を同期しないモードです。VLANの作成と削除が可能です。

【VTPによるVLAN情報の同期の条件】

  1. トランクポートによる接続
  2. VTPドメイン名の一致
  3. VTPモードはサーバもしくはクライアント
  4. VTPパスワードの一致(VTPパスワードが設定されている場合)
  5. VTPバージョンの一致

<コマンド構文:VTPドメイン名の設定>
Switch(config)#vtp domain {VTPドメイン名}

<コマンド構文:VTPモードの変更>
Switch(config)#vtp mode {server | client | transparent}

<コマンド構文:VTPパスワードの設定>
Switch(config)#vtp password {パスワード}

<コマンド構文:VTPバージョンの変更>
Switch(config)#vtp version {1 | 2}

【VTPプルーニング】
VTPプルーニングとは、ブロードキャストの宛先VLANが存在しない(使われていない)スイッチへは、フレームを送らないようにする技術です。
VTPプルーニングを有効にすることで、不要なトラフィックを減らす事が出来ます。

<コマンド構文:VTPプルーニングの有効化>
Switch(config)#vtp pruning

【リビジョン番号】
VTPリビジョン番号は、VLANの設定変更があるたびに1ずつ増えていく数値です。
VLAN情報はリビジョン番号が一番大きなものを最新として、リビジョン番号が一番大きなものにVLAN情報を同期させます。
「サーバ」と「クライアント」はVLAN情報を同期するため、設定変更ごとにリビジョン番号が増えていきますが、「トランスペアレント」はVLAN情報を同期させないため、リビジョン番号は常に0になっています。

【VTPアドバタイズメント】
VLAN情報を同期するにあたり VTPでは「VTP要約アドバタイズメント」や「VTPアドバタイズメント要求」といったメッセージを使用します。
VTP要約アドバタイズメントは VTPドメイン名やリビジョン番号を通知するメッセージで、サーバモードのスイッチが5分毎に送信します。
VTPアドバタイズメント要求は、VTP要約アドバタイズメントメッセージを要求するためのメッセージです。サーバモードやクライアントモードのスイッチを再起動した場合や、VTPドメイン名を変更した場合に送信します。

【VTPの確認】
VTPの情報を確認するには「show vtp status」コマンドを使用します。

音声VLAN

【音声VLAN】
音声VLANとは、IP PhoneとPCのデータを別々のVLANに分離する機能です。
音声VLANを設定し、音声トラフィックとデータトラフィックを論理的に分離することで、音声トラフィックを優先的に処理できるようになります。

【音声VLAN設定時の主な注意点】
音声VLANを設定する際は以下の点に注意する必要があります。
・音声VLANを設定するポートはアクセスポートにする
・音声VLANを設定するポートではCDPを有効にしておく(CDPはデフォルトで有効になっているため、CDPの設定は必要ありません)
・音声VLANを設定すると自動的にPortFastが有効になる

【音声VLANで使用する主なコマンド】
(config-if)#switchport mode access
音声VLANを使用する場合、ポートはアクセスポートにします。

(config-if)#switchport voice vlan {VLAN_ID}
音声用のVLANを指定します。ここで設定された音声用のVLANは、CDPによってCisco IP Phoneに通知されます。

(config-if)#switchport access vlan {VLAN_ID}
PCデータ用のVLANを指定します。

#show interfaces [インターフェース] switchport
スイッチポートの設定情報を表示します。

18
13
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
18
13

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?