こんにちは!! Unityメンターのちぇるです.
Life is Tech! Tokai Mentors Advent Calendar 2018 15日目の記事になります.
僕は普段,大学院で藻の研究をしています.
しかし僕の興味の範囲は藻につきません.
たまに自分の研究に関連したテーマの研究について調べたりします.
そして来たるアドベントカレンダー.
せっかくだからこの記事を読んでいる方にも大学の研究に少しでも興味を持って欲しい.
そんな思いがあったので僕が普段ゲーム開発に使っているUnityを使った研究を調べました.
というわけで今回はUnityを使った研究で面白そうと思ったものについて紹介します.
#研究紹介
###展示への応用
展示にUnityの技術を使って新しい展示を創出するという研究を行なっている研究室があります.
東京大学 廣瀬・谷川・鳴海研究室 ではバーチャルリアリティ技術によって生み出されるコンテンツや技術の展開を対象としている研究室です.
デジタルミュージアムの実現を目指しているようで,
研究紹介の中で特に面白いと思ったのは「思い出のぞき窓」というアプリです.
ミュージアムや市街地の公共空間において,映像資料や昔の風景を現在の風景に重ね合わせ
鑑賞する展示システムです.
実際にアプリとしてもリリースされており自分の手で思い出の風景を再現することができます.
百聞は一見に如かずということで
思い出のぞき窓をダウンロードをしましたが
名古屋で思い出をのぞける場所はまだ少ないようです.
これ以外にも面白い研究研究プロジェクトを行なっていました.
というわけでUnityをゲーム開発ではなく,
展示をより面白くするツールとして使う面白い例でした.
###医療への応用
Unityは医療にも応用されています.
難しい手術で失敗しないため仮想上でシミュレーションの訓練を行なうことがあります.
しかし訓練の内容によっては
3次元構築モデル構築の精度や操作の容易性に問題があるために
手術の内容によっては仮想上での訓練を用いない場合があります.
東京大学院医学系研究科脳神経外外科の庄野直之先生や金太一先生は
高度な技術が用いられる脳動脈瘤の手術のシミュレータの開発をUnityで行なっています.
手術で使う器具はMayaで作っていて経済的効果もあるらしいです.
(Unity探検隊 医療現場にUnityを。脳動脈瘤の手術現場で使われるVRとは? より)
Unityを使った医療の現場での仮想訓練・・・。
医療の現場のみならず様々な場面の訓練でもUnityは活躍しそうですね.
UnityのみならずMayaや画像処理といった様々な技術が求められる研究例でした.
#最後に
この記事ではUnityを使った大学の研究例を紹介しました.
何か面白そうな研究はあったでしょうか?
何か自分の特技・スキルや趣味・好きなことから,
新しく好きなことや,やりたいことを発見することは楽しいことですし成長もできます.
あなたの好きなことは何でしょうか?
自分の好きなことから様々な発見が生まれることを願っています.
参考URL
思い出のぞき窓
http://nozokimado.org/gallery.php
廣瀬・谷川・鳴海研究室 - 東京大学
http://www.cyber.t.u-tokyo.ac.jp/ja/projects/
脳動脈瘤クリッピングシミュレータの開発 J-Stage VR医学
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jmvr/13/1/13_20/_article/-char/ja/
Unity探検隊 医療現場にUnityを。脳動脈瘤の手術現場で使われるVRとは?
https://madewithunity.jp/info/clip-sim/