28
28

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

FuelPHPのmoduleを使いこなす

Last updated at Posted at 2013-12-16

こんにちは、hosopyです。

FuelPHP Advent Calendar 2013 16日目を担当させていただきます。

前日は Tukimikageさんの「続・Cloudn_PaaSでFuelPHPを動かしてみた」でした。

本日は、「FuelPHPのmoduleを使いこなす」のお話をしたいと思います。

FuelPHPのmoduleのおさらい

FuelPHPのmoduleについては、ここでは割愛させて頂きます。
「moduleとは何だっけ?」な方は、下記のサイトでざっくりとおさらいしておきましょう。

テーマ

それでは本題。
「使いこなす」と風呂敷を広げてしまいましたが、内容としては「moduleの階層化」になります。

まず、以下のようなFuelPHPのモジュール構成を考えます。

[root]
└── fuel
    └── app
        └── modules
            ├── admin
            ├── api
            └── user

このようなモジュール構成をとり始めると、
以下のようなURLの構成を実現したくなったりします。

  • /admin/controller/action/params
    • adminモジュールの機能が動作する
  • /api/controller/action/params
    • apiモジュールの機能が動作する
  • /user/controller/action/params
    • userモジュールの機能が動作する
  • /admin/user/controller/action/params
    • userモジュールの機能が、adminモジュールのコンテキストで動作する
  • /api/user/controller/action/params
    • userモジュールの機能が、apiモジュールのコンテキストで動作する

つまり、admin,apiという基本モジュールの中に、
userモジュールをアドオンしていくというイメージです。

「いや、自分は/user/adminになってもいいわ」という方はここで終了ですw

サンプルコード

githubにサンプルコードを置きました。

https://github.com/hosopy/fuel_module_sample

README.mdの再掲になりますが、
開発サーバを動作させてURLを叩くと、以下の様な挙動を示すと思います。

  • /admin
    • adminモジュールのroot/indexアクションが呼ばれます
    • これは、fuel/app/modules/admin/config/routes.php_root_定義によるものです
  • /admin/user
    • userモジュールのadmin/indexアクションが呼ばれます。
  • /admin/user/analytics
    • userモジュールのadmin/analytics/indexアクションが呼ばれます。
  • /api
    • apiモジュールのroot/indexアクションが呼ばれます
    • これは、fuel/app/modules/api/config/routes.php_root_定義によるものです
  • /api/user
    • userモジュールのapi/indexアクションが呼ばれます。
  • /api/user/analytics
    • userモジュールのapi/analytics/indexアクションが呼ばれます。
  • /user
    • userモジュールのroot/indexアクションが呼ばれます
    • これは、fuel/app/modules/user/config/routes.php_root_定義によるものです

ポイント

fuel/app/modules/admin/classes/controller/admin.phpの処理が全てです。

/admin/**/*なURLへのリクエストを、まずはController_Adminで受け取り、
適切なモジュールへHMVCでリクエストを転送しています。

fuel/app/modules/admin/classes/controller/admin.php
<?php
namespace \Admin;

class Controller_Admin extends \Controller_Hybrid
{
    /**
     * /admin/module/controller/action/params へのHTTPリクエストを、
     * /module/admin/controller/action/params へのHMVCリクエストとして転送する
     * 
     * @Override
     */
    public function router($resource, $arguments)
    {
        if (\Module::loaded($resource))
        {
                return \Request::forge($resource.'/admin/'.join('/', $arguments))->execute()->response;
        }
        else
        {
                return parent::router($resource, $arguments);
        }
    }
}

apiモジュールでも、全く同様のことを行っています。

何が嬉しいか?

コードがスッキリする

モジュール間の連携処理をapp内でゴニョゴニョ実装する手もありますが、
こちらのほうがソースの構成がスッキリすると思います。

adminモジュールとuserモジュールの疎結合

userモジュールは、adminモジュールの提供する機能を存分に利用してコーディングを行う事ができますが、
adminモジュールからは、userモジュールを前提としたコーディングはしない方がよいでしょう。

この点については、設定ファイルやPHPのinterfaceを活用して、
モジュール間の実装インターフェースの規約が必要になると思います。

実際、自分の仕事では、adminモジュールの管理画面テンプレートへ組み込むViewの受け渡し方法として、
適切なinterfaceを実装したViewModelを利用するなど、実装上の疎結合を保っています。

ただし、やり過ぎると分かりにくくなるのでホドホドに。。。

最後に

ここまでお読み頂き、ありがとうございます。
少しでも皆様のお役に立つことが出来れば幸いです。

次回は、suno88さんの「レンタルサーバー XREA/CORESERVER で FuelPHP を使う [実践編]」です。

28
28
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
28
28

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?