1.事象
UiPath Studioにて、「アプリケーションを開く」アクティビティを使用し、PoworPointを開くワークフローを作成し実行したところ、アプリケーションへのアクセス権が無いというエラーメッセージが出力された。
2.環境
- Windows 10 Pro
- バージョン1809(OSビルド 17763.805)
- Microsoft Office 2016 Home and Business 2016
- バージョン1910(ビルド 12130.20272 Microsoft Store)
3.対応方法
下記の手順を実施したところ無事に起動した
- 「アプリケーションを開く」アクティビティのプロパティ「ファイル名」に、対象アプリケーションのAUMIDを設定
- PowerPointのAUMID:"Microsoft.Office.Desktop.8wekyb3d8bbwe!PowerPoint"
- セレクターの再設定
4.調査したこと
- 「アプリケーションを開く」アクティビティのプロパティ「ファイル名」を確認
- 設定値:"C:\Program Files\WindowsApps\Microsoft.Office.Desktop.PowerPoint_16051.12130.20272.0_x86__8wekyb3d8bbwe\Office16\POWERPNT.EXE"
- アクセス権を確認したところ、Usersは条件付きで「読み取りと実行」が許可されていた
- スタートメニュー経由からなら起動できることから、ショートカットに仕掛けがあると考え、ショートカットのリンク先を調査
- 設定値:"Microsoft.Office.Desktop.8wekyb3d8bbwe!PowerPoint"
- 設定されている値がAUMIDであることを確認できた
5.その他
- MicrosoftStoreアプリ(UWPアプリ)がインストールされているフォルダ配下に対して、Usersは直接アクセスする権限がないため、「アプリケーションを開く」アクティビティを使用する際はプロパティの値に注意が必要
- しかし、OneNoteに関しては最初からAUMIDが設定されていた
- UiPathのバグかもしれません。今後の対応に期待します。