はじめに
A successful Git branching modelで紹介されているブランチ運用のモデルを簡単に行えるようにするツールとして gitflow や gitflow-avh がありますが、実際に試してみると面倒な割には融通が効かず実戦投入を諦めた方が多いのではないかと思います。
A successful Git branching model を簡単に使いたいと考えている方におすすめしたいツールがhgflowです。
hgflowもgitflowなどと同様のツールなのですが、十分な拡張が行われていてツールとしての完成度も高く、個人での簡単な利用から複数グループでの並行した大規模利用まで幅広く実用的に利用可能なものとなっています。
この記事では、最も単純な運用パターンに絞って紹介いたします。
インストール
下のリンク先を参考にインストールしました
- https://hg.sr.ht/~wu/hgflow
- https://tortoisehg.bitbucket.io/ja/ (windows)
- https://www.mercurial-scm.org/ (unix)
リポジトリの準備
リポジトリを作成して、そのリポジトリで hgflow が使える状態にする
# リポジトリを作成
hg init (project-directory)
# リポジトリに移動
cd (project-directory)
# hgflow が使えるように初期化
hg flow init --default
一番シンプルな利用パターン
ブランチを切って案件を作成。フィニッシュされた案件はdevelopに溜まりますので
適当なタイミングでdevelopに溜まった案件群をdefaultにリリース。
案件の操作
# developから分岐して案件ブランチを作成
hg flow feature start [案件名]
# 案件ブランチでソース修正
...
# 案件ブランチでコミット
hg commit --message 'コミットメッセージ'
# 案件ブランチをdevelopへの取り込み、案件ブランチのクローズ
hg flow feature finish
リリースの操作
# developからリリースブランチを作成して、defalut に取り込む
hg flow develop start [リリース名]
hg flow develop finish
hg flow release finish