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Reactでアニメーションやインタラクションをサクサク動かすTips

Last updated at Posted at 2017-07-25

概要

Reactを用いたWebアプリケーションにおけるアニメーションやインタラクションの実装について個人的なメモ。
これがベストプラクティスであるとは断言できないが、自分なりに試行錯誤した末の結論をまとめておく。

React/Redux特有のパフォーマンス的な問題を解決

  • React/Reduxは確かに便利で高パフォーマンスだが、リアルタイムなインタラクションには弱い
  • リアルタイムなインタラクションとは onMouseMoveonDrag onScroll などのイベントで発火する動作
  • 上記のようなイベントを扱うケースでは stateprops を使ってはいけない(カクカクしたりぎこちない動きになる)
  • 代わりに、状態管理にはJSの変数やプロパティなどを使うようにするとスムーズに動く
  • とはいえオレオレフレームワーク化しがちなので、そういった実装は最小限に留める

stateやpropsを使わずにアニメーションさせるには

  • refで取得したDOM要素を直接操作する

render()やcomponentWillReceiveProps()等の中で計算処理をしない

  • _.find()moment().isSame()といったよく使われる処理を、renderの中で配列で繰り返すと重い
  • render以外の場所(reduxならactionCreatorやreducer等)でやるべき
  • util化して別ファイルから読み込んだとしてもrender()で実行するなら結局意味がないのでNG
  • render()やcomponentWillReceiveProps()は静的な値を使うだけにするのがベスト

ReactでCSSアニメーションをカンタンに扱える公式ライブラリ

  • react-transition-group というReact公式ライブラリを使うと平和が訪れる
  • 簡単な使い方解説
<Transition in={trueOrFalse} timeout={500}>
  {(state)=>(
    <div className={classNames(styles.foobar, styles[state])}>
      ほげほげ
    </div>
  )}
</Transition>
  • in (boolean) in属性にtrueを代入すると、引数stateがenteringに変わる
  • timeout (number) CSS Transitionのduration(アニメーションの長さ)と同義。
  • state (string) アニメーションの状態
    • "entering" in==falseからtrueへのアニメーション中
    • "entered" in==falseからtrueへのアニメーション完了後
    • "exiting" in==trueからfalseへのアニメーション中
    • "exited" in==trueからfalseへのアニメーション完了後

気持ちよいアニメーションを実現させるバウンスやイージングのコツ

画像を載せるのが面倒なので雰囲気で解説

/* スッキリシンプルなイージング */
.easing1 {transition-timing-function: ease}

/* 今風な気持ちいいイージング */
.easing2 {transition-timing-function: cubic-bezier(1,0,0,1)}

/* 最後に軽くバウンス */
.bounce1 {transition-timing-function: cubic-bezier(0.9,0,0,1.1)}

/* 最後に思いっきりバウンス */
.bounce2 {transition-timing-function: cubic-bezier(0.5,0,0,1.8)}

アニメーションは出来る限りCSS Transitionを使う

  • Webブラウザでアニメーションさせる方法は色々ある
    1. JS(setTimeout/setInterval)
    2. SVG
    3. CSS Transition
    4. CSS Animation
    5. Canvas
    6. WebGL
    7. Animated GIF
  • それぞれ長所短所がある
  • 一般的にはCSS Transionを使うのが無難
  • 理由①:CSSのプロパティを変更するだけでアニメーションしてくれる手軽さ
  • 理由②:仕様がシンプルなので学習コストが少ない
  • 理由③:react-transition-groupを使うことでアニメーション前後の挙動も制御しやすい

アニメーションと相性の良いCSSプロパティ

  • 結論から言うと、opacityかtransformだけをアニメーションさせれば幸せになれる
  • それら以外のプロパティをアニメーションさせると重い(最悪の場合ブラウザが落ちる)
  • ブラウザの画面描画の仕組み
    • Layout (最も重い) レイアウト処理(関連プロパティ:width, height, margin, padding, top, font-sizeなど)
    • Paint (やや重い) 描画処理(関連プロパティ:color, background, border-radius, box-shadowなど)
    • Composite Layers (軽い) レイヤー合成処理(関連プロパティ:opacity, transformなど)
  • Layout → Paint → Composite Layersの順番で処理が実行される
  • つまり、
  • Layout系プロパティを変更すると、LayoutとPaintとComposite Layersの再計算が実行されるため重い
  • Paint系プロパティを変更すると、PaintとComposite Layersの再計算が実行されるため少し重い
  • Composite Layers系プロパティを変更すると、Composite Layersのみ再計算されるため軽い

positionプロパティは取り扱い注意

  • position:absoluteを指定した要素を便宜上 絶対座標要素 と呼ぶ
  • 絶対座標要素の先祖要素の中でposition:absoluteまたはposition:relativeを適用された最も近い親等の要素を便宜上 親要素 と呼ぶ
  • シームレスなインタラクションを実現する上で、親要素との関係性は非常にデリケートなので最大限注意しなければならない
  • また、position指定をするとレイヤを新規生成することになり、レイヤの作りすぎはパフォーマンスの低下に繋がるため十分注意する

要素を重ねてアニメーションさせるテクニック

  • シームレスでスムーズなインタラクションを実現する上で、アニメーション対象プロパティとしてwidthやheightなどを使えない(使いたくない)シーンがある
  • そういう時は変形前と変形後の要素を別々に用意し、opacityとtransformでクロスフェード(フェードインする要素とフェードアウトする要素を重ねるアニメーション)をさせると吉
  • ただ、座標の計算ロジックを作る工数が地味にかかるので、多用しないほうが吉

検証中の項目

  • iOS Safariでブラウザが落ちるケースがある
    • DOM要素が多すぎるせい?
    • ブラウザ起動直後に再現しやすい
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