VMインスタンスの容量タイプ
OCIのコンピュート・インスタンスの起動時に使用するホスト容量のタイプを選択できます。オンデマンド容量がデフォルトですが、かわりに、プリエンプティブル容量、容量予約または専用容量を使用できます。
各タイプの特徴は以下の通りです。
VMインスタンスのリソースの考え方
クラウドサービスの利点の1つに、必要な時にVMマシンを稼働させ利用した分だけ料金を支払うことができる点があると思います。On-Premisesではハードウェザを購入するか、リースするかの選択になり利用時間に関係なく導入からリプレイス(または返却)の間ずっと利用される前提のコストがかかってきますのでその意味ではクラウドはリソースを有効的に利用できますね。
一方でクラウド利用時に注意しなければいけないポイントの1つに基本的にクラウドサービスを提供するためのリソースは共有されるという点があります(ベアメタルサーバ等、リソース専有型のサービスは例外です)。
例えば構築済みのVMインスタンスを24H365D稼働せず、必要な時にだけ稼働させる運用をしている場合、
VMインスタンスが停止中の間、そのリソースはリリースされている状態になります。
パブリッククラウドサービスはきちんとしたリソース計画の下、管理されているので
通常時はリソース不足が原因でVMインスタンスを稼働できないといった不具合が発生する可能性は極めて低いですが、大きな災害等によりデータセンター全体が利用できなくなった場合は災害の影響を受けていないデータセンターの需要が急激に増えてリソース不足が発生する可能性があります。
システムの用途によっては人命に関わるものや、社会基盤を支えるものなど絶対に止められないものがあると思います。そういったシステムは災害が発生した際、以下に早く完全な状態で元の状態に戻すできるかがポイントになります。
容量予約機能を活用しよう
将来使用するために容量を予約し、いつでも必要に応じてコンピュート・インスタンスを作成するための容量を確保できます。予約済容量は、予約に対してインスタンスを起動するときに使用されます。
これらのインスタンスが終了すると、容量が予約に戻され、予約の未使用容量が増加します。未使用の予約済容量は、使用済の予約済容量とは異なる方法で計測されます。
容量予約機能を活用すれば有事の際に必要なリソースを確実に確保することができるので安心ですね。
また予約時(未使用時)は通常費用の85%課金になるので常時同じ環境を用意しなければいけないOn-Premisesと比較してコスト節約効果もあります。