create-react-app-typescriptからcreate-react-app v2への移行とpolyfillについて #React

はじめに

create-react-app-typescriptからcreate-react-app v2に移行しましたので、
その手順について共有いたします。

create-react-app v2への移行

https://vincenttunru.com/migrate-create-react-app-typescript-to-create-react-app
に記載されています。下記のほとんどの記載内容は引用です。

STEP1: react-scripts-tsを削除し、react-scriptsをdependenciesに加える(yarnの場合)

yarn remove react-scripts-ts
yarn add react-scripts

STEP2: node scriptsを書き換える

package.jsonのscriptsを先程インストールしたreact-scriptsに修正する
(react-scripts-tsから「-ts」を消す)

変更前

package.json

"scripts": {
    "start": "react-scripts-ts start",
    "build": "react-scripts-ts build",
    "test": "react-scripts-ts test --env=jsdom",
    "eject": "react-scripts-ts eject"
  },

変更後

package.json

"scripts": {
    "start": "react-scripts start",
    "build": "react-scripts build",
    "test": "react-scripts test --env=jsdom",
    "eject": "react-scripts eject"
  },

STEP3: configファイルの削除

tsconfig.json
tsconfig.prod.json
tsconfig.test.json を削除する

STEP4: 開発サーバの実行

yarn start

アプリケーションを実行すると、自動的に
新しいtsconfig.jsonと新規にreact-app-env.d.tsがルートディレクトリ配下に作成されます。

V2移行時の注意点

新しいtsconfig.jsonではデフォルトでstrict modeになっているので、必要に応じてcompilerOptionsを変更する。勿論strict modeの方が望ましい。
Import文のパスが相対パスしか受け付けないため、絶対パスになっている箇所を相対パスに修正する

※上記の参考サイトではStoryBook使用時の注意点が記載されています。私はStoryBookをプロダクトで使用していないため、本記事では省きますが、使用されている方は参照してください。

Polyfill

既存の記事と重複しますが、V2標準ではIEのサポートを打ち切っています。
ただし、それだと現実問題困るため、CRA公式のpolyfillが公開されてます。
本記事ではIE11への対応を記載しますが、全て公式サイト
(https://facebook.github.io/create-react-app/docs/supported-browsers-features)
(https://github.com/facebook/create-react-app/blob/master/packages/react-app-polyfill/README.md)
に記載済みの内容です。

STEP1: polyfillの追加

本記事では、CRA公式のpolifillのを追加します。
JSファイルを見るとcore-jsをインポートしている為、babel-polyfill等でも問題ないような気がします。

yarn add react-app-polyfill

STEP2: polyfillのインポート

アプリケーションのエントリファイル、index.tsx
の最初に下記2文を追加します。

src/index.tsx

import 'react-app-polyfill/ie11'
import 'react-app-polyfill/stable'

STEP3: (option)package.jsonの修正

このままでも、buildしたアプリケーションなら、問題無く動作しますが
ローカル環境で実行した場合、polyfillが適用されません。

ローカルでもpolyfillを適用するには、
上のSTEP4実行時に追記されたpackage.jsonのbrowserslistを更に修正します。
developmentの一番下に"IE 11"を追加します。

package.json

"browserslist": {
    "production": [
      ">0.2%",
      "not dead",
      "not op_mini all"
    ],
    "development": [
      "last 1 chrome version",
      "last 1 firefox version",
      "last 1 safari version",
      "ie 11"
    ]
  }

上記、追加後もpolyfillが適用されない場合は、
node_moduleを全て削除後、もう一度yarn install or npm install してから確認してみてください。