この記事ではWindows10_20H2にてWSL2を有効化し、CentOS8 stream8をインストールします。
#仮想化の確認
タスクマネージャーを開き、CPU使用率タブの右下の仮想化
が有効になっていることを確認してください。
↓無効時
無効になっている場合はお使いのPCのUEFI(またはBIOS)の設定を変更する必要があります。
使用しているPC(またはマザーボード)の型番 CPU仮想化 有効化
とGoogle等で検索してみてください。
WSL2の有効化
管理者権限でPowerShellを開き、下記コマンドを入力します。
dism.exe /online /enable-feature /featurename:Microsoft-Windows-Subsystem-Linux /all /norestart ; dism.exe /online /enable-feature /featurename:VirtualMachinePlatform /all
コマンド実行後、ソフトウェアのダウンロードと実行が行われます。
完了すると再起動を促されるので、起動しているアプリケーションをすべて終了した後に再起動してください。
WSLのアップデート&CentOSのダウンロード
初めにWSLのアップデートが実行されます。
その後CentOSのイメージが現在利用しているユーザーのダウンロードフォルダにダウンロードされます。
Invoke-WebRequest -uri https://wslstorestorage.blob.core.windows.net/wslblob/wsl_update_x64.msi -outfile $env:USERPROFILE\Downloads\wsl_update_x64.msi ; cd $env:USERPROFILE\Downloads ; .\wsl_update_x64.msi ; Invoke-WebRequest -uri https://github.com/mishamosher/CentOS-WSL/releases/download/8-stream-20210210/CentOS8-stream.zip -outfile $env:USERPROFILE\Downloads\CentOS8-stream.zip ; Expand-Archive -Path $env:USERPROFILE\Downloads\CentOS8-stream.zip -DestinationPath $env:USERPROFILE\Downloads\ ; New-Item $env:USERPROFILE\AppData\Local\Packages\CentOS8-stream -ItemType Directory
CentOSのインストール
今作業しているユーザーのダウンロードフォルダにダウンロードされたCentOS8-stream.zip
を解凍し、さらにその中に入っているrootfs.tar.gz
解凍してrootfs.tar
を取り出します。
その後、取り出したrootfs.tar
をダウンロードフォルダに配置してください。
wsl --set-default-version 2 ; wsl --import CentOS8-stream "$env:USERPROFILE\AppData\Local\Packages\CentOS8-stream" "$env:USERPROFILE\Downloads\rootfs.tar" --version 2 ; wsl -d CentOS8-stream
このコマンドを実行するとCentOSが起動しシェルが起動するので、下記コマンドで動作を確認してください。
cat /etc/os-release
以下のような表示が出れば成功です。
# cat /etc/os-release
NAME="CentOS Stream"
VERSION="8"
ID="centos"
ID_LIKE="rhel fedora"
VERSION_ID="8"
PLATFORM_ID="platform:el8"
PRETTY_NAME="CentOS Stream 8"
ANSI_COLOR="0;31"
CPE_NAME="cpe:/o:centos:centos:8"
HOME_URL="https://centos.org/"
BUG_REPORT_URL="https://bugzilla.redhat.com/"
REDHAT_SUPPORT_PRODUCT="Red Hat Enterprise Linux 8"
REDHAT_SUPPORT_PRODUCT_VERSION="CentOS Stream"
後片付け
上のセクションでWSL2とCentOSの動作が確認できたら、ダウンロードフォルダにある以下の6個のフォルダとファイルは削除しても問題ありません。
- CentOS8-stream.zip
- CentOS8-stream #上のフォルダの解凍されたフォルダ
- wsl_update_x64.msi
- rootfs.tar.gz
- rootfs.tar
- CentOS8-stream.exe
参考記事