FreeTypeによるcv::Matへの文字描画機能をOpenCVのモジュールにまとめた(opencv_contrib)

どうしたら使いやすいかなーと考えて、opencv_contribに新規モジュール追加という形でまとめてみた。

https://github.com/Kumataro/opencv_contrib/tree/freetype2
https://github.com/Kumataro/opencv_contrib/tree/freetype2/modules/freetype

ここからチェックアウトして、contribのコンパイル手順に従ってopencv+contribでコンパイルすれば使えるはず。
最新版とマージしたい場合は、freetypeのフォルダをもっていけばできるはず。
cmakeを実行する際にcontribを指定するオプションはお忘れなく。

test.cpp

# include <opencv2/opencv.hpp>
# include <opencv2/freetype.hpp>

int main(){
    cv::freetype::FreeType2 ft2;
    ft2.loadFontData("./mplus-1c-thin.ttf", 0);

    cv::Mat src = cv::Mat::zeros( 480, 640, CV_8UC3 );
    ft2.putText(src, "ABCDEFGHIJKLNMNOPQRSTUVWXYZ",  cv::Point(  0, 80), 30, cv::Scalar(0,0,255),  -1, CV_AA, true );
}

こんな感じで使えるはず。

性能検証は行っていないが、

小サイズのBITMAP ＜ 小サイズのパス　＜　大サイズのパス　＜　大サイズのBITMAP

になるはず。

Thicknessの値がマイナスならばBITMAPになるし、プラスならばその線幅のOutlineになるから、両方ともで使えるようになっている。

前回からの差分

Iに隙間が・・・

なんか"I"の右側空きすぎ問題は、こちらのposに相当する部分のパラメータが違ってましたね…
gPos.xで計算するべきだったのに、org（起点）で計算してたのでダメでした。

//github.com/Kumataro/opencv_contrib/blob/freetype2/modules/freetype/src/freetype.cpp

                            if ( ( (cl >> bit) & 0x01 ) == 1 ) {
                                int pos = gPos.x + col * 8 + (7 - bit);
                                ptr[ pos ][0] = mColor[0];
                                ptr[ pos ][1] = mColor[1];
                                ptr[ pos ][2] = mColor[2];
                            }

Outlineが変な場所に飛ぶことが…

パラメータdeltaを初期化してなかったのでダメでしたね…

//github.com/Kumataro/opencv_contrib/blob/freetype2/modules/freetype/src/freetype.cpp

            mFn.shift    = 0;
            mFn.delta    = 0;
            mFn.move_to  = FreeType2::mvFn;

CMakeListsの書き方(FreeType2 依存関係)

https://github.com/Kumataro/opencv_contrib/blob/freetype2/modules/freetype/CMakeLists.txt
このファイルの書き方がいろいろ悩んだ…。
結果、こうなりました。

//github.com/Kumataro/opencv_contrib/blob/freetype2/modules/freetype/CMakeLists.txt

set(the_description "FreeType module. It enables to draw strings with outlines and bitmaps.")

pkg_search_module(FREETYPE freetype2)

if(NOT FREETYPE_FOUND)
  message(STATUS "freetype2:   NO")
else()
  message(STATUS "freetype2:   YES")

  include_directories(${FREETYPE_INCLUDE_DIRS})

  ocv_define_module(freetype opencv_core opencv_imgproc WRAP python)
  target_link_libraries(opencv_freetype ${freetype2_LIBRARIES} )
endif(NOT FREETYPE_FOUND)

pkg-config freetype2 --cflags 相当にするのに、いろいろ試行錯誤しまくりました結果が、こんな感じです。

ポイントは、以下３点。

1. pkg-config対応しているならば、pkg_search_module()で対応可否判断できる
2. include_directoriesを指定する事で、--cflagsオプション相当に必要なインクルードパス追加になる
3. target_link_librariesに指定する事で、--libsオプション相当に必要なライブラリ追加になる

contrib開発における興味あるモジュールだけコンパイル。

単純にmake -j 8だけだと、他のモジュールのコンパイルも待たされてしまいます。コンパイルが通るか、通らないかの検証とかだけでも待たされるのは非常に嫌ですね・・・　

make opencv_freetype -j 8 ならば、今開発しているfreetypeだけを再コンパイルするので超早かったです。

（もしかして、これを某アドベンドカレンダーにしてしまえばよかったのでは・・・）

以上でございます。