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ACMでワイルドカードを使った証明書を発行する際にハマったところ

Last updated at Posted at 2023-02-04

この記事を読んでわかること

ACMでSSL証明書作成時、ワイルドカードを使い、複数のサブドメインをサポートしたい時の注意点を知ることができます。

冒頭まとめ

ACMで、ワイルドカードを使ってドメイン名を登録する際は、以下の点に注意が必要です。

サブドメインのレベルは、一つしかサポートされないこと

2つ以上のサブドメインレベルを登録したい場合は、登録したいドメインをFQDNで指定する必要があります。

背景

以下の構成で、HTTPS通信を実現したい場面がありました。

221120-ページ2.drawio.png

外部からのアクセス対象となるの名前(ALBのDNSレコード名)はelb.test.homma.jpであり、Route53で登録しています。
elb.test.homma.jpに対し、HTTPSでの通信を実現するため、ACMでSSL証明書を作成しました。
SSL証明書を作成する際に、ワイルドカードを使用してつまづいた部分があったので、備忘も兼ねて記事にします。

前提条件

  • ドメイン名(Zone Apex)

    homma.jp

  • ALBのDNSレコード(Aレコード)

    elb.test.homma.jp

ハマったところ

  • まず、ACMでSSL証明書を作成しました。
    サブドメイン扱いとなるelb.test.homma.jpに、HTTPSアクセスをしたかったため、**ワイルドカード(*)**を使った証明書として、*.homma.jpを登録しました。

★AWS_Certificate_Manager-5492673.png

  • そして、ALBへの証明書のアタッチなど、諸々の設定を済ませたあと、ブラウザからelb.test.homma.jpへHTTPSアクセスしてみると、保護されていない通信として、エラーになります。証明書が無効の状態となっていました。

添付②-5493822.png

原因

公式のドキュメントに、以下の記述がありました。

ワイルドカード証明書をリクエストする場合、アスタリスク (*) はドメイン名の左側に付ける必要があり、1 つのサブドメインレベルのみを保護できます。たとえば、*.example.comlogin.example.com および test.example.com を保護できますが、test.login.example.com を保護することはできません。〜〜省略〜〜

ACMにおいて、ワイルドカード(*)は、一つのホストまでしかサポートしない仕様に対し、elbtestの2つ入ったelb.test.homma.jpをサブドメインとして登録していたことが、エラーとなった原因です。

正しくは

2つのパターンがあります。

  1. 今回のように、elb.test.homma.jpなどの2つ以上のホストが入っている場合は、ワイルドカードを指定するのではなく、FQDNを指定する

  2. ドメイン名のホストを一つとしたアクセス要件にする。(例えば、elb.homma.jpにする)

    →こちらの場合はホストの数に制限はかかりますが、ワイルドカードを使うことで複数のドメイン名をサポートできます。

今回は、2の方法ででHTTPSアクセスを実現してみます

再び挑戦

  • アクセス対象のドメイン名を、elb.test.homma.jpからelb.homma.jpに変更

5495252.png

  • ふたたび、ブラウザからelb.homma.jpへアクセスし、無事HTTPSでのアクセスができました。

elb.png

まとめ

ACMでワイルドカードを利用する際は、サポートされるサブドメインの範囲に注意が必要です

参考にした記事

以下の記事を参考にさせていただきました。

AWS Certificate Manager(ACM)でワイルドカード証明書を発行する際の注意事項

公式のドキュメント

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