昨今では、コンテナ(Docker、LXC)や仮想化ソフトウェア(VMware、VirtualBox)などが充実しています。
そんな中で、Linux KernelにマージされているKVM(Kernel-based Virtual Machine)を触ったことがなかったので、ハンズオンしてみました。
基本的にKVMはサーバ用途で使用するものなので、CUIオンリーで構築しました。構築する仮想マシンのOSはCentOSとしました。
その構築手順を備忘録として残しておきたいと思います。

環境

OS : CentOS 7.5
CPU : Intel Core i5 (仮想化支援機能あり)

パッケージインストール

まずは必要となるパッケージのインストールをします。

$ sudo yum install -y qemu-kvm libvirt virt-install libvirt-python libvirt-client

GUIで仮想マシンを構築・管理したい人は、virt-managerもインストールしておきましょう。
インストールが終了したら、デーモンを起動させましょう。

$ sudo systemctl start libvirtd
$ sudo systemctl enable libvirtd

仮想マシン構築

今回構築するマシンのパラメータは以下のようにします。
実際に構築する際は、各パラメータを各自の環境に合わせてください。

parameter	value
name	demo
memory	1024M
disk	20G
vcpu	1
location of image	/tmp/CentOS-7-x86_64-DVD-1804.iso
network	default (NAT)
graphics	none
extra-args	ttyS0の標準出力をtty0に表示

では、構築していきましょう。

$ sudo virt-install --name demo --memory 1024 --disk size=20 --vcpu 1 --location
 /tmp/CentOS-7-x86_64-DVD-1804.iso --network default --graphics none --extra-args='console=tty0 console=ttyS0'

成功すれば、インストール画面が表示されます。
ここからは普段のインストールとは変わらないので、説明を省きます。

確認

構築が済んだら、実際に仮想マシンにSSHしてみましょう。

$ sudo virsh list --all
Id   Name    State
---------------------
-    demo   shut off


$ sudo virsh start demo    #demoの起動(シャットダウンは「virsh shutdown demo」)

$ sudo virsh list --all
Id   Name    State
---------------------
1    demo   running


$ sudo virsh domifaddr demo    #demoのIPアドレスの取得
Name      MAC address       Protocol     Address
------------------------------------------------------
xxxx   xx:xx:xx:xx:xx:xx    ipv4      192.168.100.10/24


$ ssh root@192.168.100.10
Enter password:

これでパッケージのインストールから構築まで終了しました。

VMで何か検証したい時や複数のサービスをデプロイしたいときなど、手軽に構築したり壊したりできるので、ぜひ試してみてください。

CentOS7でKVMを使って仮想マシンをつくってみた

環境

パッケージインストール

仮想マシン構築

確認

参考